7年ぶりの安値をつけたPFFは逆張りするな
PFFの今日の終値は、
「35.68ドル」
前日比-0.39%です。
最安値は「35.60ドル」まで下がり、2011年の11月以来7年ぶりの安値をつけました。
こちらはPFFの6ヶ月チャート
10月1日から大きく下がっていますが、直近でも今日が最安値をつけています。
これは、2011年ギリシャ危機後の価格とほぼ同じで、当時価格は「35.50ドル」まで下がりました。
こちらは10年チャート
縦線が入っているところが2011年11月で、リーマンショック以来の最安値。
米国金利の上昇が原因か
以前の記事でも書きましたが、PFFは特別な経済危機でもない限り価格は安定していると思っていました。
しかし、10月の世界株安と共にPFFも下落。
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10月の下落要因のコアになっていたのは「金利上昇」だと思います。
そして、債券的な動きをするPFFは金利が上がった債券と比較した場合、魅力が薄れたので価格が下がったのではないか?と推察してみました。
PFFが下がった理由
12月の利上げ確率は8~9割
12月20日にはFOMCの政策金利の発表があります。
前回11月8日の2.00%~2.25%から、2.25%~2.50%に上がるのはほぼ確実と言われています。
2019年もPFFは下がる
金利がますます上がればPFFの実質的なライバルである債券の魅力が増します。
するとPFFの資金が債券に流れるかもしれません。
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PFFの純資産額約150億ドル(約1.7兆円)
ETF債券や生債券の流通量はよくわかりませんが、おそらくPFFの何十倍もあるでしょう。
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私のポートフォリオの比率第2位のPFFは、今後存在感が薄れていく可能性があると思っています。
特に、12月20日のFOMCの利上げ発表でPFFは激落ちするかもしれません。
とりあえず、その時まではPFFの追加購入は控えてみます。
もしかすると瞬間的な激落ちはしないのかもしれませんが、2019年以降もレンジ気味に緩やかに下がり続けるパターンも想定できます。
なんだかんだ言ってもPFFは高配当のスーパースター
そうは言ってもPFFは高配当のETFです。
現在の配当利回りは「5.74%」
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世の中には高配当株はたくさんあります。
PFFより高配当株もあるでしょう。
しかし、個別株で5%を超えているような銘柄は何かしらの理由があって高配当になっています。
例えば配当利回りが「6.52%」のAT&Tのチャートです。
こちらは1年チャートですが右肩下がりですね。
AT&Tは10月に、HDVで不動のトップ3に入っていたのに外されました。
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自分で高配当の個別株を何十銘柄にも分散しているなら、AT&Tなどの「不発弾」を抱えていても悪くないのかもしれません。
しかし、個別株は気づいたら塩漬けになって売るに売れない状態が続くことがあります。
本来、それは損切りして新しい投資先を探すのが最も資金効率がいいはずなのですが、「損したくない!」という心が邪魔をしてそれをさせません。
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PFFはETFなのでつぶれそうな銘柄は適宜入れ替えられます。
なので、安定して5%くらいの配当利回りを稼ぐことができるのです。
今はタイミングとしてPFFの買いを急ぐことはありませんが、だからと言って即売却なんて全く考えていません。
なぜなら、私の投資戦略においてPFFは成功を加速させる「ターボチャージャー」だからなんです。
ターボチャージャーの理由はこちら