五つ星運動と同盟(リーグ)はユーロをぶっ壊す核弾頭
EU28人兄弟の長兄ラオウは「ドイツ」
EU加盟国は全部で28カ国あり、これを兄弟とすると28人兄弟になります。
長兄は、経済力、発言力、包容性を兼ね備えているあの、ラオウ=ドイツです。
じゃあ、他の兄弟で、ケンシロウやトキは誰(どこ)かというと、なんといません!
カイオウやヒョウなどのスーパースターもいません。
他に良さげなのは、
レイ
シュウ
フドウ
シン
シュレン
このあたりですね、
有力者を当てはめると、「レイ=フランス」や「シュウ=オランダ」が入ります。
スペインは「ユダ」なので、強いけどちょっとクセのある感じですね。
そうなるとEU離脱=自由奔放なイギリスは「ジュウザ」か。
そして、イタリアは誰かというと・・・
・・・
・・・
「ジャギ」です。
北斗の拳より引用
ジャギ=イタリアはユーロ内で経済規模が大きい(北斗羅漢撃もできる)にもかかわらず、ラオウ=ドイツのタダ飯を喰らい、遊びほうけています。
そして、シリアなどから難民が来ると、
「俺の名前を言ってみろ」
などと言って、脅して難民を締め出しています。
イタリア財政赤字の見直しは完全無視!
イタリアの2019年予算の財政赤字は、対GDP比率2.4%と前の政権より3倍に赤字が増えています。
このままではユーロのニートになってしまうため、欧州委員会はイタリアに予算の改善を求めましたが、イタリアの連立政権を担っている、五つ星運動のディマイオ党首(副首相)は、
「プランBはない(予算案を改善しない)」
とガン無視。
欧州委員会は10月末までに予算の再提出を求めるようですが、イタリアがガン無視を決め込んだ場合、最大でGDP比「0.5%相当の制裁金の支払い」と「EU構造投資基金の凍結」の手続きに進む模様。
2011年ギリシャ危機の再現か?
イタリアは、イギリスなど西ヨーロッパと比べてアフリカや中東と距離が近いため、難民も多く入っていましたし、また、かつては受け入れてもいました。
しかし、五つ星運動は極右の同盟(リーグ)と連立政権を樹立したことで、難民を締め出しにかかっています。
これにより、ヨーロッパでもスペインと並んで失業率が高いイタリアの経済が上向けばいいのですが、まだその兆しは見えません。
最悪のシナリオは、
イタリアの財政懸念
↓
ユーロ危機
↓
円高、世界同時株安
などに発展する可能性があり、イタリアはユーロ全体にいつ発射してもおかしくない核弾頭のような危うさをはらんでいます。
今後のイタリアの動向は要チェック。
移民問題の7割はアメリカのせい
まあ、移民問題に関しては「問題児」イタリアの気持ちも分からんでもないです。
先ほども言いましたが、東南ヨーロッパはアフリカや中東と距離が近いため、難民も入りやすくなっています。
その難民を生み出しているのは元の国の政治不安が大きいからです。
その政治不安を起こしている元々の流れは旧ソ連とアメリカの代理戦争があり、その流れの中からアルカイダなんかが出てきましたから。
他には、アメリカがクウェートの石油を欲しがったり、イスラエルに肩入れしすぎたりしたのも、中東・アフリカの政治不安を大きくした要因になっています。
つまり、全部でなくてもアメリカが蒔いた種が移民問題を引き起こしていると言えます。
トランプは強制的に枠組みを変えようとしている
トランプが言う「アメリカ・ファースト」って、逆に言うと、
「今まで他の国に干渉しすぎて巡りめぐって損してきたからもうやらないよ」ということなのかもしれません。
ただ、「戦争が儲かる」と思えば「儲かるという理由で」他の国に干渉するかもしれませんが。
イタリア不安は「市場は織り込み済み」って言うけどさ・・・
イタリアの政治・財政不安はどうやら市場は織り込み済みのようです。
しかし、みんなが織り込んでいると思っていたのに相場はどんどん逆に動くなんていうのが過去に何度もあったわけなので、今回も来年始めくらいまで、この火種はくすぶる気がします。
火種からボヤ火事程度に発展しても、1ドル108円台まで急降下がありそうです。