FOMC金利は据え置き(2.25~2.50%)だが、地区連銀の2人が反対票[2019.6.19]

世界の市況

FOMCの声明

日本時間20日3:00

FOMCの声明です。

 

FOMC(米連邦公開市場委員会)は、政策金利を現行目標水準で据え置く事を決定した。

予想通り。

 

FOMC声明において「不透明感の高まりを指摘」「将来の政策判断で忍耐強くを削除」「経済活動緩やかに拡大に下方修正」とした。

「忍耐強く」を削除。

 

FOMC声明において「市場ベースのインフレ指標は低下」「先行きの見通しの不透明感が高まっている」などとした。

インフレ指標は低下と見たか。たしかに2%は切っているけど安定していたが。

 

FOMC声明において「金利見通し分かれる、8人が年内利下げを予想」「情報を注視、適切に行動へ」などとした。

おっと、珍しく反対票出ました。10人中8人が利下げ志向のようです。

 

FOMC声明において「雇用の伸びは力強い」「コアインフレ率は2%を下回っている」などとした。

前回の雇用統計ボロボロだったけど、「伸びは力強い」と見るのか。やはり直近の統計はそこまで考慮してないんだな。

 

FOMC声明において「19年の想定利上げ0回、前回0回」「20年の想定利下げ1回、前回利上げ1回」「21年の想定利上げ1回」とした。

20年の利下げが1回で、21年は逆に利上げが1回を想定だった。そんな読めるもんかね。

 

セントルイス地区連銀ブラード総裁は利下げ求める

2人の反対派の内、1人はブラード総裁のようです。「今利下げだ」と。

FOMC、パウエル議長下で初の反対票 ブラード氏が利下げ求める

米セントルイス地区連銀のジェームズ・ブラード総裁は、ジェローム・パウエル氏が米連邦準備制度理事会(FRB)の議長に就任してから初めて反対票を投じた。連邦公開市場委員会(FOMC)で反対票が出たのは2017年12月以降で初めて。

ブラード氏の反対は意外ではなかった。同氏はこれまでの講演で、インフレ率が低すぎる上、先行きがあまりにも不透明だとして、現行の政策スタンスは正当化されないとの考えをたびたび表明していた。

同氏は長らく、政策論議の場において主流派ではなかったものの、インフレ率に関しては多くの当局者より正しかった。

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インフレ率が低すぎる、ってことはないと思うけど、この人はそう思うんだな。

 

同じく強いハト派のミネアポリス連銀カシュカリ総裁は、2019年のFOMCメンバーでないので、ここには登場せず。

 

カンザスシティー地区連銀のジョージ総裁は利上げ志向

もう1人の反対派ははカンザスシティー地区連銀のジョージ総裁のようです。こちらは逆に「利上げ志向」

FOMC委員1人は利上げ志向堅持、ハト派色強まる中

米連邦準備制度理事会(FRB)当局者は将来的な利下げに賛同する方向となっているが、1人の当局者は将来的な利上げ見通しを断固として堅持している。

この当局者はフェデラルファンド(FF)金利に上昇余地があると考えており、来年と2021年は3.125%になるとみている。この予測はカンザスシティー地区連銀のジョージ総裁のものである可能性がある。

 ジョージ総裁は利上げ停止を支持しているものの、以前からタカ派的な思考で知られ、金融緩和が好ましいとするFRB当局者の政策に幾度も反対票を投じてきた。FRBは2%のインフレ目標を著しく下回っているにもかかわらず、ジョージ総裁はこのところのインフレ指標にもあまり懸念を示しておらず、物価は安定しているとの考えている。

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さすがに利上げは違うだろ。

 

ロイターまとめ

ロイターのまとめ記事が出ています。

米FRB金利据え置き、年内利下げ示唆 「忍耐強く」の文言削除

[ワシントン 19日 ロイター] - 米連邦準備理事会(FRB)は18─19日に開いた連邦公開市場委員会(FOMC)でフェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を2.25─2.50%に据え置くことを決定した。ただ不確実性の増大などに対応するために年内に最大0.5%ポイントの利下げが実施される可能性があることも示唆した。

FRBはFOMC声明で、景気拡大を維持するために適切に行動すると表明。これまでの声明にあった金利調整に当たり「忍耐強く」対処するとの文言は削除した。

新たに公表した経済見通しでは、経済成長率と失業率の見通しはおおむね維持したが、2019年のインフレ率見通しは1.5%と、3月に示した見通しの1.8%から下方修正した。

今回のFOMCでは17人の政策当局者のうち7人が年末までに政策金利を0.5%ポイント引き下げることが適切になるとの見解を表明。1人が0.25%ポイントの利下げが適切との見方を示した。

これにより、FF金利誘導目標は年内は2.25─2.50%にとどまるとの予想中央値が変化することはなかったが、FRB内の見解が大きくシフトしていることが示された。現時点では大半の政策当局者がそれぞれの金利見通しを0.5%ポイント引き下げたとみられる。年内に利上げが適切との見方を示したのは1人にとどまった。

こうした見通しの変化、およびFOMC声明の文言の変更を踏まえると、景気減速や貿易戦争激化に対応するためにFRBが近く利下げに踏み切る可能性があることが示された。

出典:ロイター

今年のインフレ率は1.5%の見通しと、かなり低めに見積もっていたようです。

さて、利下げは7月なのか? その次の9月なのか?

中国との通商交渉が鍵を握っていますが、9月までに解決するとも思えないので、上記いずれかの利下げ期待が高まりました。

 

NY市場終値

NY市場終値を見てみましょう。

 

S&P 500
2,926.46
+8.71(+0.30%)

Dow 30
26,504.00
+38.46(+0.15%)

Nasdaq
7,987.32
+33.44(+0.42%)

3指数とも小幅の上昇。

1日を通して相場の上下は穏やかでした。市場は織り込み済みでしたね。

前回は織り込み済みなのに相場は下がったので、今回も下げ予想をしましたがハズレでした。

 

為替は20銭ほど下げて、6時現在は1ドル108.09円あたり。こちらも値動きは限定的。

 

債券市場は米国債10年、2年ともに利回りは低下しています。

 

2019年に2回も利下げしていいのか?

今年の利下げは2回どころか、3回利下げも市場は織り込んでいるようです。利下げ後は株価は上がるでしょう。

 

私は米国株のホルダーなので、目先の株価上昇は一瞬嬉しい気持ちが生まれますが、現在主要3指数は再度過去最高値を更新しそうな勢いです。

米中摩擦以外はアメリカ経済は好調です。雇用もいい。失業率も低い。インフレ率は2%はいかなくても1.6~1.8%の数字は出ている。

 

1回の利下げはまあいいでしょう。

ただ、これほど悪くない状況なのに、2回どころか3回の利下げは「プチバブル」を発生させる可能性があります。「プチ」だったらまだいいんですが、バブルがはじけた時の反動は大きくなるので、そっちのほうが心配ですね。

・・・

さて、まもなく2019年も下半期に突入です。

上記の状況を考えると、深い谷を待つのは損失。余剰資金を全て積み立てていくのも押し目に資金不足になる。

つまり、後半戦もドルコスト平均法での買い付けと、プチ急落でのスポット買いの合わせ技を使っていくことになりそうです。

 

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