HDVは頻繁に組入銘柄を入れ替えることで有名です。(有名なのか?)
入れ替え割合は年に計6割ほど。(3、6、9、12月に入れ替えられる)
つまり全75銘柄中、45銘柄は毎年入れ替わっている計算です。
過去記事でもその旨紹介しています。
ETFリーグではダメな選手(銘柄)はトレードされる「ETFリーグ」には、若手をじっくり育てるチームがあれば、フリーエージェントで有名選手を連れてくるチームもあります。 成績が芳しくない選手は当然トレードの対象になります。それが群雄が割拠している「ETFリーグ」のルールです。 HDVはすぐに選手(銘柄)の首を切るチームそんな多くの猛者が集まるETFリーグでも異彩を放っているのがチーム「HDV」正式名称は「iシェアーズ・コア 米国高配当株 ETF」 HDVはどんどん選手(銘柄)を入れ替えることで有名です。「そこ... HDV銘柄入れ替えの基準、その真実を探る!前編 - 2024年にFIREするぱたるの米国株ブログ |
しかし、上記記事でも検証した結果、入れ替わっている銘柄の多くは大勢に影響しない、組入比率の低い「モブ銘柄」ばかりでした。
実際に、上位20位が全体の8割を占めており、その上位20位の入れ替え率は10%ほどです。
つまり、重要な銘柄はそれほど多く入れ替えられていないわけです。
しかし、2018年9月、組入順位2位で、組入比率7.56%の「AT&T」が消えました。
ちなみに2011年の設定日以来、ほとんど1~2位をキープしていました。(2015年に一度消えて復活している)
こちらは2018年の「AT&T」組入順位表
2018年 | 組入順位 |
1月 | 2位 |
2月 | 1位 |
3月 | 2位 |
4月 | 2位 |
5月 | 2位 |
6月 | 2位 |
7月 | 2位 |
8月 | 2位 |
9月 | 圏外 |
10月 | ? |
11月 | ? |
12月 | ? |
下の表の左側が2018年8月、右側が9月の上位20銘柄。
8月組入銘柄 | 9月組入銘柄 | |
1 | EXXON MOBIL CORP | EXXON MOBIL CORP |
2 | AT&T INC | JOHNSON & JOHNSON |
3 | VERIZON COMMUNICATIONS INC | VERIZON COMMUNICATIONS INC |
4 | JOHNSON & JOHNSON | CHEVRON CORP |
5 | PFIZER INC | PFIZER INC |
6 | CHEVRON CORP | PROCTER & GAMBLE |
7 | PROCTER & GAMBLE | CISCO SYSTEMS INC |
8 | CISCO SYSTEMS INC | COCA-COLA |
9 | COCA-COLA | MERCK & CO INC |
10 | PEPSICO INC | PEPSICO INC |
11 | MERCK & CO INC | ALTRIA GROUP INC |
12 | ALTRIA GROUP INC | 3M |
13 | 3M | MCDONALDS CORP |
14 | MCDONALDS CORP | SCHLUMBERGER NV |
15 | BRISTOL MYERS SQUIBB | BRISTOL MYERS SQUIBB |
16 | DUKE ENERGY CORP | DUKE ENERGY CORP |
17 | ELI LILLY | UNITED PARCEL SERVICE INC CLASS B |
18 | UNITED PARCEL SERVICE INC CLASS B | ELI LILLY |
19 | SCHLUMBERGER NV | DOMINION ENERGY INC |
20 | DOMINION ENERGY INC | WILLIAMS INC |
2位のAT&Tが消え、8月に圏外だったウィリアムズが20位にランクイン。
ウィリアムズは天然ガスなど、エネルギーインフラの会社です。
直近の配当率は4.92%。過去1年の株価騰落率は-8.7%。配当率はいいですが、株価はそれほどよくありません。
20位なので、組入比率が1.18%と低く、他に大物はランクインしていません。
なので、AT&Tの穴埋めを他が少しずつ割合を増やしている状況です。
AT&Tの他にも7銘柄、計8銘柄が除外されました。
除外された8銘柄で、AT&Tの次に組入比率が高いブロードコムで比率1.54%。
最も比率が低いのがアバングリッドの0.06%です。
残りの銘柄も、すべて比率1%未満なので、大勢に影響はないでしょう。
過去記事でも言いましたが、HDVの場合、除外理由も組入理由も不明です。
なので、AT&Tが消えた理由もわかりません。
しかし、コミュニケーションセクター入りしたことを考えても、12月あたりに復活する可能性は十分あると思います。
仮に復活しなくても、AT&Tの穴埋めは他の株が補ってくれるのが、個別株と違ってETFのいいところです。
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