ロケッツGM「香港の自由を支持」発言は、NBA全体が中国から睨まれる事態に発展

NBA

事態は全然収まらない

ヒューストン・ロケッツのダリル・モーリーGMが「香港の自由のために闘おう」という旨の発言から中国政府が激怒しています。

 

1日経っても事態は収まるどころか尾を引いています。こちらは9日のニュース。

中国でのNBAイベント延期、試合に影響も 対立解消の兆し見えず
上海でのブルックリン・ネッツとロサンゼルス・レイカーズとの一戦を翌日に控えても、中国政府と米プロバスケットボール協会(NBA)との対立は解消に向かっていないようだ。
NBA協会の広報担当者が9日遅くに明らかにしたところでは、選手の会談やあいさつは中止され、記者会見は延期された。
両チームは練習を行い、一部の選手はNBAが携わるオリンピック関連の特別イベントに参加したが、8日に予定されていたある計画は実施されなかった。
NBA広報担当者は、上海で予定されていた試合に関しては何の情報もないと語った。
ネッツとレイカーズの選手による30分の記者会見は延期され、開かれるのかどうかはわからない状況となっている。
蘇州で予定されていた、NBAのマイナーチームによるエキシビションゲームは中止された。
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中国政府は激おこ。

 

アメリカの影の一面が見えた

今回の件は、いろいろなアングルで考えることができますが、一番強く思ったことは「スポーツ界で最もリベラルなNBAでも、中国マネーには逆らえないんだな」ってことです。

 

以前の記事でも書きましたが、アメリカのセレブは基本的にリベラルであり、ハリウッドスターや大物ミュージシャン、プロスポーツ選手は自由や人権を守ることに関しては、日本では想像できないくらい強い考えの下、SNSやメディアで発信していきます。

 

4大スポーツの中で最もマイノリティが多いNBAとその選手は特にその傾向が強い。

人権をないがしろにするトランプには猛烈な批判をしており、優勝チームは必ずホワイトハウスに招かれるのが慣例でしたが、それを拒否しました。

 

そんなNBAやNBA選手でも、今回のモーリー発言に賛同し、勇気付けるような発言をした人は1人もいませんでした。(あとからポポビッチがフォローしたようだ)

多くの人が心の中で賛同しているにもかかわらず。

それどころか、真っ先に発言を否定したのは味方のはずのロケッツのオーナーでした。「お前、俺の商売(中国マネー)を邪魔する気か!?」と。(ロケッツはNBAチームの中でも一番中国市場に力を入れている)

 

過去に人種差別発言をしたNBAのチームオーナーを、NBAコミッショナーのアダム・シルバーは即オーナーの権利を剥奪しました。

しかし、今回の件を受けてシルバーは「NBAは、プレーヤー、従業員、チームオーナーがこれらの問題について発言するか、発言しないかを規制する立場にありません」と発言。

記者に、モーリーの”やらかし”についての質問をされると「これらの結果に耐えなければならない」とコメントしたようです。

要約すると、「アメリカは自由の国なので、失言する人がいてもそれを規制できません。モーリーのやらかしは肯定も否定もしません」ということ。

もっと分かりやすく言えば、「思想よりチャイナマネーが大事です。ホンッ~~トにモーリーは下手打ってくれたよバカやロー」という意味になります。

 

いつもは先頭に立ってリベラル発言をする、ナンバーワンプレイヤーの「レブロン・ジェームス」も今回はダンマリを決め込んでいる。

 

ロケッツのオーナーの否定も含めてこれらはごく当たり前です。特に日本に暮らしていたら、人権は勝ち取らなくても元々あることが多い。(かつて部落差別や今ならLGBTQなど問題はあるがアメリカほどじゃない)

だから、今回のシルバーやレブロンの反応を見ても別にがっかりはしません。

 

ただ、トランプも含めてそうですが、圧倒的に強者の立場だったから今まで言いたいこと言えただけだったんだな、ってことが分かりました。

 

今回のシルバーの対応は正しい

2014年に前任のスターンNBAコミッショナーから引き継いだのがアダム・シルバーです。

彼は、とにかく対応が早い。

 

悪いことが起きるとすぐに処分を下すし、ファンにとって良さそうな(儲けられそうな)改革もどんどん進めます。

 

前任者よりリベラル志向が強く、前述したようにレイシストのオーナーを追放しました。

 

そんなシルバーですが、数千億円にもなるチャイナマネーには噛みつけませんでした。さすがにあからさまに尻尾は振りませんでしたが、ぐっと堪えたかたちです。

 

これね、リーダーとしてもビジネスマンとしても人間としてもいい対応だと思います。

だって、正論をただぶちまけて相手の気分を害することが必ずしも正しいことじゃない。

NBAビジネスに関わる何千人の頂点に立つリーダーが、青臭いことだけで済まないこともある。

 

それに、NBAはスポーツだけど、同時に文化でもあります。世界中のファンはその背景にある文化を込みでNBAを楽しんでいます。

つまり、「人間性もクールで、体は超人」の選手たちがプレイするのを楽しみたいわけです。

だから、少し中国政府にひっぱたかれたくらいで、尻尾を振っていたら「カッコよさ」が薄れてマイナスイメージが付くんです。

多分シルバーはそこまで計算しているでしょう。『NBAのクールなイメージは絶対守るぞ』と。

 

不思議の国「日本」

NBAはチャイナマネーがなくても世界中で盛り上がっています。チャイナマネーがあったほうがより儲かるというだけ。

 

しかし、日本でNBAの話ができる友人はごくごく僅か。今も昔も。

 

この間ラジオでどっかのミュージシャンが言ってたけど、『アジアやアメリカ、ヨーロッパでもベスト10に入っている有名アーティストの楽曲が、日本のランキングだと70位くらいに入っていてビックリした』と言っていました。

また、『なぜ子供の下手な歌(AKBのような)が流行るんだ?』とも。

世界の多くの常識が通用しない日本。

 

知っててそれならいいんだけど、知らない非常識は視野が狭くなっちゃってつまらない。

 

まあ、NBAはそんなことは全く関係なくて、ただ大好きなだけだけどねww

 

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