勝~ってうれしい 逆張り投資~♪
負け~てくやしい 逆張り投資~♪
皆さんいかが逆張りお過ごしでしょうか。
逆張り投資家のぱたるです。
今回は、暴落・急落時の逆張りについて考えてみましょう。
暴落・急落時の逆張りについて考える前に、私の立ち位置を話します。
さっきと言っていることが違いますが、私は基本的に順張り投資家だと思っています。当ブログでも何回かそう言っていますね。
つまり、長期で上がりそうな銘柄に投資していくスタイルで、具体的には積立=ドルコスト平均法で買うわけです。
逆張り投資は一部の才能がある人に向いている投資手法であり、私は自身を凡才だと思っているので、正直それで成功する自信はありません。
ただ、それは一般論の話。
FXだったり、個別株だったり、他の商品でうねり取りを狙う場合のことです。
私が現在投資のコアにしている様々な米国株ファンドは、数年に渡って価格が右肩下がりにはなるまい、と考えており、だったら暴落・急落時の逆張り買いが有効だと思っているんです。
つまり今の私の買い方は、「ドルコスト平均法 + 逆張り買い」のハイブリッドになるわけです。
さて、私が実際に買っている米国株ファンドはこのようなものがあります。
まだ他にもあります。
一つ一つのファンドの特性に合わせて逆張り機会を考えるのは面倒ですね。
ここは皆さんにも分かりやすいように、「S&P500の暴落・急落」を当てはめて考えていきましょう。
PFFだけ特殊ですが、あとは大体S&P500と近い値動きになります。
では、過去10年の逆張り機会をチャートで振り返ってみましょう。こちらは2008年ごろから2019年のS&P500の10年チャートです。(スマホは横にして広げて見てください)
矢印が暴落・急落した局面です。ここ10年で13回ありました。(-3%くらいの下げは除外)
緑色:-10%未満の下落
オレンジ:-10~-15%の下落
赤色:-15%を超える下落
こうやって見ると、2008年のリーマンショックはもちろん大きい下落ですが、2018年年末の下落もガッツリ下がったな。
2010年、2011年のギリシャ債務ショックのときも20%くらい下げました。
う、古傷が・・・
2013年は何もなくて平和だったのか。
逆に言えば、それ以外は毎年必ず逆張りチャンスがあったんだな。
上の画像はサイズが小さいのでわかりづらいですが、実際の暴落・急落は1日で下がって終わりではありません。
大規模地震のように数回に分けてゴンゴンと下がります。
米国株ファンドのような銘柄なら「暴落・急落時の逆張り買いが有効」だと言いました。
しかし、
「おっ、下がったぞ! よし、買いだ!」
と買った途端にまた下がる、なんてことはよくあります。
・・・
じゃあ、一体いつ買えばいいんだろう?
底はいつなんだろう?
後からチャートを見て分かるだけで、その場では何%下げるかなんて全然分からんぞ・・・。
下がるたびに買わなきゃダメなんだろうか?
・・・
リーマンショックみたいな超ド級がまた来たとして、下がるたびに資金を投入したら途中で資金が底をついちゃうかな?
・・・
過去は何回くらいの余震(細かな下落)が来るものなのか、調べてみよう。
もう一度チャートを見てみましょう。
パターンはバラバラのようだな。
今度は数字で見てみましょう。「下落率」とは直近の高値から最安値まで。「下落回数」とは下落時に一度戻し、再度下げた回数。
回数 | 年度 | 下落率 | 下落回数 |
1 | 2009年 | 56% | 7回 |
2 | 2010年 | 17% | 3回 |
3 | 2011年 | 19% | 2回 |
4 | 2012年 | 9% | 2回 |
5 | 2012年 | 7% | 3回 |
6 | 2014年 | 6% | 1回 |
7 | 2015年 | 10% | 4回 |
8 | 2016年 | 11% | 4回 |
9 | 2016年 | 4% | 3回 |
10 | 2018年 | 11% | 3回 |
11 | 2018年 | 18% | 4回 |
12 | 2019年 | 7% | 3回 |
13 | 2019年 | 6% | 5回 |
うーむ、緑色の小さい下落でも下落回数が多いことがあるぞ。最近2019年8月の下落は「5回も」ある。
リーマンショックは7回か~。意外に少ない。
下落率と下落回数は比例しないようだ。
「後からチャートを見て分かるだけで、その場では何%下げるかなんて全然分からない」
これは間違いない。
じゃあどうする?
・・・
例えば、底から30%くらい回復したら買いを入れるとか。(押し目買い)
・・・
いや、それだと、リーマンショックとか2018年年末みたいな大きい下落には対応できるけど、小さめの下落ではほとんどチャンスを逃すことになるぞ。
・・・
じゃあ、底から20%? 15%?くらい回復したら買うか?
・・・
間違っちゃいないが、やはり小さめの下落で拾えないことに変わりはない。
うーむ・・・
・・・
よし。
私の独断と偏見で決めました。
それは、
・・・
「1日で-3%より下がったら暴落・急落の開始と判断し、初回の購入を開始。その後も逆張り買いを「計4回」に分けて実施する。」
とします。
さらに、
「上記からさらに下がるようなら、その後、週足チャートの平均足(※)の陽線が3本連続で出たら、そこで押し目買いをする」
としよう。(平均足とは、上下のトレンドが分かりやすくなるように計算されて表示するローソク足の一種)
私が考える、逆張り買いを成功させるための前提イメージはこんな感じ。
このように考えると、
「余剰資金の8割くらいを4回に分けて投資するつもりで逆張り買いしていく」ことになります。
例えば、
250万円余剰資金がある
↓
8割は200万円だ
↓
200万円の4分の1は50万円だ
↓
急落が来た
↓
50万円で逆張り買いをした
↓
その後も下がった
↓
また50万円投資した
↓
以下繰り返し
このようなイメージです。
今回は暴落・急落時の逆張り買いの方法論を紹介しました。
ただ、肝要なのは方法論ではありません。
そもそも、逆張り買いをしていいのかを深く考える必要があります。
何となく良さげだからとマネをすると、人がいいと言っていた銘柄だから買う、ということと同じになり、含み損が大きくなったときに確固たるストーリーもデザインもないなら狼狽売りしてしまうことにもなりかねません。
それは銘柄選びも同様です。
私は、「米国株ファンドは、数年に渡って価格が右肩下がりにはなるまい、と考えており・・・」と言いましたが、それも一度疑ってみる必要があります。
それらを含めて、自分自身で内容を消化し、それでもいいと思ったら参考にしてみてください。
関連記事
暴落時に大切なのは手法の準備じゃない、心の準備なんだ
オラつく人とオタクの喧嘩が始まった!昔ですが、普段オラついて攻撃的な性格の人と一緒に駅にいるとき、ぶつかったとか何か些細なことで、オタクっぽい小さい人とその人が揉めていました。 「勝てる」と思ったのでしょう。 予想通り、オラつくさんは「なんだコラー!」的なことを言って相手を威圧しました。 しかし、 予想に反して、オタクさんはまるで殴りかからんとするばかりにオラつくさんに詰め寄っていったのです。 映画でよくある「鼻と鼻がぶつかる距離での非物理的バトルが始まる!」と、私は少し... 暴落時「自分だけは正しく判断できる」と思うのは危険だ - 2024年にFIREするぱたるの米国株ブログ |
数年に渡って価格が停滞したからといって、積立をやめるとリターンが激減する
ー 右肩上がりのチャートはトータルリターンが高いとは限らない ー って聞いたら『そんなわけあるかよ』って思いますよね?個別株であれ、投資信託であれ、もし「早い時期に一括投資」できた場合は右肩上がりが最強です。 でも普通の個人投資家なら、大抵はドルコスト平均法(積立)だったり、押し目買いだったりして、数年から10年くらいのスパンで徐々に買っていくスタイルが一般的はでないでしょうか。 特にドルコスト平均法で買う場合、最もリターンが高いのはガッツリと下落したときも買い続けていた場合なんです... 右肩上がりのチャートはトータルリターンが高いとは限らない - 2024年にFIREするぱたるの米国株ブログ |