昔ですが、普段オラついて攻撃的な性格の人と一緒に駅にいるとき、ぶつかったとか何か些細なことで、オタクっぽい小さい人とその人が揉めていました。
「勝てる」と思ったのでしょう。
予想通り、オラつくさんは「なんだコラー!」的なことを言って相手を威圧しました。
しかし、
予想に反して、オタクさんはまるで殴りかからんとするばかりにオラつくさんに詰め寄っていったのです。
映画でよくある「鼻と鼻がぶつかる距離での非物理的バトルが始まる!」と、私は少しワクワクしたその瞬間、なんとオラつくさんは脱兎の如く背を向けて逃げ出し、15メートルほど距離を保つと、
「バカヤロー!」と咆哮。
私と、その隣でたたずんでいたオタクさんの2人は呆気に取られ、半身になり小さく見えたオラつくさんを眺めていたのでした。
先ほどのオラつくさんはしっかりとリスクマネジメントを遂行しました。かなりカッコ悪かったですが。
ただ、それが当初自分が計画していたものだったかどうか、本人のみが知ることでしょう。
上記を投資に当てはめてみて、もし自分が保有している株が暴落したとき、自分が思う正しい判断し、正しい行動を取れるかはそのときになってみなければ分かりません。
・・・
私はそのときを考えた場合、自分自身を半分信用し、半分信用していません。
理由は、暴落時は多くの人がパニック売りを行い、直前まであんなに強気だったファンドマネージャー、アナリスト、経済学者、ブロガーなどが一斉にどこかに消えてしまい、戻ってこないからです。つまり、自分だけはそうならないと思い込むのは危険なんです。
私は、リーマンショックのときはたまたまポジションを持っていませんでしたが、ギリシャ債務危機のときは「この負の状況を認めたくない、含み損の管理画面を直視して問題に向き合いたくない」と思ったことは今でもハッキリ覚えています。
結果的に「凍死家」にならずに問題に対処できたので、投資人生というレールから脱落せずに済んだわけですが、それもたまたま谷に落ちる風圧が低かったから対処できただけかもしれないんです。
もし、谷の深さが倍以上だったら、自分の判断力にエラーが起きても不思議はなかったかも。
・・・
あなたならどう思いますか?
『それでも自分は正しく対処できる』と思いますか?
昨年2018年のクリスマス頃の気持ちはどうでしたか?
もし、あのときの下落で相当心が揺れたなら、暴落時はかなり危険です。とんでもないことをやらかすかもしれません。
ちなみに一番良くないのは、2018年のクリスマスであれ、チャイナショックであれ、リーマンショックであれ、そのとき持っていたポジションと自分の気持ちを忘れてしまうことです。
忘れなければ、そして今市場から退場してなければ、次に訪れる危機に対処できるはずなんだ。
それプラス、投資額が増えれば増えるほど、風圧の強さが高まる心構えも大事。
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