今回のコロナショックの急落に合わせて※BDC株を8銘柄買いましたが、このとき手持ちでゴッソリと持っていた「住信SBIネット銀行の米ドルを簡単に使うことができずに非常~~に厄介!」でした。
(※BDC(Business Development Company=中小企業に融資し、利益の9割以上を配当することで税制優遇を受けられるREITのような会社)
何がどう厄介だったのか?
順を追って話していきましょう。
2019年某日。セミリタイヤを早める施策として考えた、「BDC株サテライト分散戦略」(詳しくはカテゴリー「米国BDC株」参照)
「悪くないアイディアだぞ」
この戦略を思いついた私は具体的に動くべく、普段馴染みのSBI証券でBDC株を探しました。
・・・
しかし・・・
「SBI証券にBDC株が・・・ない・・・」
マジか。
よく調べると、SBI証券では以下のような理由でBDC株(ここではARCCについて記載)を扱う予定はなさそう。
当社では同社のBusiness Development Company(BDC)という法人形態は、外国投資法人に該当する可能性があると判断いたしました。これに加えまして、外国投資法人の取扱い時に、日本国内で必要とされる「外国投資法人に関する届出」の提出が当社では確認できていないことから、現時点での取扱いはできかねる旨の判断をいたしましたのでお知らせいたします。
出典:SBI証券サイト
しょうがなく、他の証券会社を調べる。
・・・
・・・
楽天は・・・
ダメだ、銘柄数が少なすぎる・・・
サクソバンクは・・・
いつになったら特定口座で買えるんだ? 比較対象外だ・・・
・・・
チッ・・・
選択肢はマネックス証券しかないのか・・・
マネックスはとにかく使いづらいサイトなので、できれば避けたかったけどしょうがない。
マネックスにない銘柄を調べても意味がない。
マネックスにある銘柄の中で、購入候補のBDC銘柄をピックアップしていきました。
はっきりと数えていませんが、たしか15~20銘柄くらいあったかな。
6~12銘柄の選定完了。
しかし、BDC株は株高の今買ってはいけない。(2019年当時の話)
こういう高リスク銘柄は、いったん株安になったらそこから低空飛行が長期間続く可能性がある。
つまり、ずーと管理画面のマイナスの数字を見続けるストレスと向き合うことになる。
だから、株価はもっと下がる必要がある。
「早く急落こないかな♪」(このあとまさかコロナショックが来るなんて夢にも思ってない)
「さて、いつ急落が来てもいいように、いくらかドルを入金してみよう。ドルなら住信SBIネット銀行にある。でもどうやって住信SBIネット銀行からマネックス証券に入れるんだろう?」
マネックス証券のサイトを調べる。
「何々?う~ん、結構面倒くさいな・・・」
ちなみに、マネックスへのドル入金は最低1万ドル以上から。少し前まで5万ドル以上だったらしい。
ま、1万ドルなら問題ないね。
・・・
・・・
住信SBIネット銀行のサイトも調べる。
「何々?う~ん、結構面倒くさいな・・・」
不明なところは、お互いの会社に電話やメールで問い合わせた。
住信SBIネット銀行では、
とのこと。
ー 数日後 -
マネックスから確認した必要事項を、住信SBIネット銀行から届いた送金依頼書に書いていく。
「ん? 記入方法が分からないぞ?」
住信SBIネット銀行と電話でやり取り。
本来あるべき情報がマネックス側にないようだ。
マネックスと電話でやり取り。
これ以上の情報はないとの回答。
また、住信SBIネット銀行と電話でやり取り。
オペレーターは上司に確認している模様。
なんやかんやで時間切れ。
後日問い合わせよう。
またまた、住信SBIネット銀行と電話でやり取り。
ふー、そろそろ疲れてきたぞ。
そして、オペレーターから正式な回答が出た。
結論から言うと、
「住信SBIネット銀行からマネックス証券にドルは送金できない!」
という驚愕の事実が判明。
ポイントは、マネックス側の受け取り口座名義は「マネックス証券」になっており、そこから私ぱたるの個人口座に振り替えられるんですが、住信SBIネット銀行ではあくまで、「住信SBIネット銀行のぱたる名義から、他行も必ず同一のぱたる名義にしか送金できない」ということだったんです。
これまで費やした時間は何だったんだ・・・
食い下がる私。
「もしかしたら別の方法があるかも! マネックス宛への他者の送金履歴はありませんか!?」
「私はSBI証券で買えない株をマネックスで買うために聞いています! SBI証券と関連会社である御社には私と同じような考えの人が同じことを試みているはず。そのやり取りの履歴はありませんか!?」
「え? ない? そんな・・・」
ダメなのか・・・
「じゃあ、マネックス証券じゃない証券会社はどうですか? もしくは銀行は?」
どうやら証券会社は無理そうだ。
銀行なら、送金、受け取りの双方が同一名義人ならやはりOKのようだ。
・・・
「・・・・ 分かりました・・・・ ありがとうございました・・・」
私は肩を落としながら、住信SBIネット銀行のオペレーターに礼を言い電話を切った。
途方にくれる私。
「せっかく、たんまりとある住信SBIネット銀行のドルを有効活用できないのか?」
・・・
・・・
そこで思いつく。
「いったん基準が甘い銀行に移し、そこを経由してマネックスに入金できないか?」
「送金、受け取りの双方が同一名義人ならOK」
この基準は住信SBIネット銀行が独自の基準で適用しているだけで、他の銀行ならマネックス名義へも送金できるかも。
つまり、
住信SBIネット銀行 ⇒ ぱたる名義の他の銀行 ⇒ マネックス名義の口座 ⇒ マネックスのぱたるの口座
こういう風に。
今私が持っている他の銀行口座は、
の4つ。
結論から言うと、
は出来そうでした。
その中で、手数料の安さとネットでの依頼が出来るというメリットにより「三井住友銀行が良さそう」でした。
三井住友銀行の外貨送金手数料は以下です。
3,500円+チャージ最低2,500円=6,000円(事前に外貨預金口座の開設が必要。上限300万円まで)
手数料の合計は、
住信SBIネット銀行 ドル送金 3,000円
↓
三井住友銀行 ドル送金 6,000円
↓
マネックス証券 ドル受け取り 0円
↓
マネックス証券ぱたる口座 ドル受け取り 0円 合計 9,000円
合計9,000円です。高っ。
他にもソニー銀行とか、みずほ銀行とか選択肢はあります。
記憶が曖昧ですが、三井住友銀行は安くて便利なほうだったはず。
「結局、私はどうやってマネックスでBDC株を買ったのか?」
結論は、
住信SBIネット銀行のドルをたまたまドル高のときに円転し、マネックス証券に円入金
↓
そこから、少しドル安円高になったらドル転して寝かす
↓
BDC株を買う
という、非常~~に普通(!)の方法で買いました。
理由は「9,000円の手数料の高さ」
手数料負けせずにドル送金するより、ほどほどに悪くない普通の選択をしてしまいました。
トホホだよ。
前述した他行経由手法をここまで読んで頂いた方はきっと、『超めんどくせ~!』と思っているでしょう。
そもそも、住信SBIネット銀行で安くドル転して米国株を買う人は果たして米国株投資家の何割くらいいるのか。きっと多数派ではないでしょう。
さらに、そのドルをマネックス証券で使いたいなんて全体の数%ほどでしょう。
そこからさらに、私と同じ「BDC株サテライト分散戦略」のためにそうしたい人なんて日本に何人いるんだろう?
つまり、この記事は大してニーズがないわけだ。クッ・・・
けど・・・
刺さる人には思いっきり刺さる、「うんうん」とうなずく人には分かる、そう思ってもらえたら幸いです。
超マイノリティの同士へ!
ステキな米国株投資ライフを!