ここ半年のインドネシア・ジャカルタ総合指数はS&P500の3倍良い
「2019年は新興国のインデックス投資をやってみるか」
と近頃呟いていたぱたるです。
新興国のナンバーワンは誰もが認める中国。
GDP第2位のこの国を新興国と呼ぶのも変な感じですが、かと言って先進国じゃないしな。
ただ、検討しているのは中国ではなく、インド、インドネシア、このあたりです。
インドネシアの株価指数は最近堅調
特に期待はインドネシア。
インドネシアの代表的な株価指数は「ジャカルタ総合指数(JCI)」と言います。(時価総額加重平均型)
早速JCIとS&P500、ついでに新興国全体と比較したチャートを見てみましょう。
まずは最近ぐびぐびと調子がいい6ヶ月チャートから。
赤がJCI
青がS&P500
黄色は※VWO
(※VWOとは新興国全体のETFで、中国、台湾、インドの3カ国で約60%を占める。インドネシアは2.5%ほど)
ひゅ~
昨年10月からの米国株の大下落が無かったかのような上がりっぷりです。騰落率は、
JCI : +10.1%
S&P500 : -5.5%
と、約3倍JCIが上回っています。
『すげーじゃん!インドネシア!』
と思うかもしれませんが、上がっているのは最近だけです。
次は1年チャート
S&P500と逆相関で債券みたい。
VWOに勝っているのも好感が持てる。中国経済の失速をよそに、ボラティリティが低いのもいい。
次は2年チャート
やっぱりボラティリティが低いですね。上値ではVWOに負け、下落時は持ちこたえてVWOに引っぱれない。
最後は5年チャート
うん、安定してるのはいいけど、こうやって見ると「やっぱりS&P500がいい!」ってなっちゃうかな(笑)
ただ、ここ半年は急激に伸びてるし、今後、新興国内で準エースになる可能性があるんじゃないかな。
インドネシアの人口は世界4位
インドネシアは国土が広く、約18,000もの島々から成っています。
人口は中国、インド、アメリカに次いで世界第4位の2億6,357万人もいます。
日本の倍以上。ひろみ郷的に言えば5億2千万の瞳。
こちらは年齢別の人口ピラミッド図
若年層が多く、この層はまだ購買力はないため、20年後に経済力のエンジンになる層です。
しかし、30~40代の層もそれなりに多く、家電、車、住宅など積極的に消費してくれるポテンシャルを秘めています。
インドネシアの一人当たりの購買力平価
下図は、インドネシアの一人当たりの購買力平価(ドルベース)
右肩上がりです。
国内製品はもちろん、ある程度の価格であれば、外国製の電化製品、娯楽品なども買える力がついていそう。
インドネシアの成長予想
以下の表はIMF(国際通貨基金)が2018年10月にまとめた「世界の成長予想」です。
それぞれ、2017年・2020年・2023年の3つの年の国別GDPと、その6年間の成長率。
2023年度のGDP(国内総生産)順に、インドネシアまでのトップ16カ国を表にしました。(米ドルベースで単位は10億ドル)
スマホは横向きにすると右列も見られます。
国別 | 2017年 | 2020年 | 2023年 | 6年間の成長率 | |
1 | アメリカ | 19,485.40 | 22,289.31 | 24,670.54 | 126.6% |
2 | 中国 | 12,014.61 | 15,461.96 | 19,580.60 | 163.0% |
3 | 日本 | 4,873.20 | 5,371.69 | 5,907.64 | 121.2% |
4 | ドイツ | 3,700.61 | 4,331.70 | 4,937.23 | 133.4% |
5 | インド | 2,602.31 | 3,258.88 | 4,329.94 | 166.4% |
6 | フランス | 2,587.68 | 2,979.44 | 3,363.51 | 130.0% |
7 | イギリス | 2,628.41 | 2,912.89 | 3,257.15 | 123.9% |
8 | イタリア | 1,938.68 | 2,191.67 | 2,395.57 | 123.6% |
9 | ブラジル | 2,055.14 | 2,027.56 | 2,351.29 | 114.4% |
10 | カナダ | 1,653.04 | 1,937.05 | 2,321.85 | 140.5% |
11 | 韓国 | 1,540.46 | 1,781.77 | 2,054.56 | 133.4% |
12 | ロシア | 1,577.53 | 1,683.82 | 1,818.40 | 115.3% |
13 | オーストラリア | 1,379.55 | 1,541.44 | 1,794.43 | 130.1% |
14 | スペイン | 1,313.95 | 1,550.65 | 1,758.38 | 133.8% |
15 | メキシコ | 1,151.05 | 1,306.77 | 1,526.99 | 132.7% |
16 | インドネシア | 1,015.41 | 1,175.08 | 1,446.43 | 142.4% |
『なんだ、経済が伸びてるっていっても16位か。新興国の中でも上にブラジルとかメキシコとかいるじゃん』
と思うかもしれません。
しかし、右の列6年間の成長率を見ると、インド、中国についで高い成長率が予想されています。
まあ、IMFの予想なので話半分で考えてもいいんですが、参考にはなるでしょう。
インドネシアは日本に液化天然ガスを輸出している
インドネシアにはエネルギー資源もあるようです。
以下は外務省のサイトから引用。
インドネシアは日本にとって重要なエネルギー供給国(液化天然ガス,石炭,石油など)です。日本がインドネシアから輸入する液化天然ガス及び石炭は,日本が各国から輸入する全体の2割弱と高い割合を占めています。
へー、そうなんだ。
インドネシアの不安点
インドネシアの不安点も考えてみます。
① 国が赤道に近く、暑い国は経済が発展しない
これは完全にぱたる時論なので根拠はありません(笑)
でも暑いと働く気しなくなるんだよな~。
ネットで「インドネシア人 お金 気質」とかで調べても「インドネシア人は働きたくないけどお金は欲しい気質」みたいなのが出てくるし。
② 地震や天災が多い
スマトラ島の大津波がありましたね。
日本と同じで地震は多いのかな。
③ 国民の約9割がムスリム
これは別にデメリットではないでしょうけど、イスラム文化で強い経済力がある国がまだないので未知数です。
④ 2004年から民主化
1945年にオランダから独立宣言。そして、2004年に大統領直接選挙制度を導入するなど、民主化の道を歩み始めました。
政治のことはよく分かっていませんが、まだ成熟してないのは確かでしょう。
まとめ
インドネシアの良さげなところ、不安なところをそれぞれ説明しました。
まだまだ網羅できていないところはたくさんあるでしょう。
しかし、私は全体的にポジティブに捉えています。
これからもウォッチは続けていき、どこかのタイミングで購入を検討します。
もちろん、買うのは個別株ではなくインデックス。
ETFか投資信託になるでしょう。
ETFの手数料がかかるかどうかすら調べていませんが、かかるなら投資信託でもいいかな。
次回は具体的な商品を紹介したいですね。