HDV銘柄入れ替え「ブロードコムとLMTが追加」2018年12月
2018年12月、HDVの組入銘柄の入れ替えがありました。
新しくトップ20にランクインしたのが、
ブロードコム
ロッキード・マーティン
以上、2銘柄。
巷では、「HDVは組入銘柄の入れ替えが多い」と言われていますが、実は入れ替えが多いのは組入比率が少ないモブ銘柄で、全体の約8割を占めるトップ20銘柄の入れ替えはそれほど多くないんです。
過去記事参照
HDV入れ替え銘柄2018年12月
では、今回2018年12月の入れ替え銘柄を見てみましょう。
左の列が前回銘柄、右の列が今回の新銘柄と組入比率です。
| 2018年9月 | 2018年12月 | 比率 | |
| 1 | エクソンモービル | エクソンモービル | 9.7 | 
| 2 | ジョンソン&ジョンソン | ベライゾン | 7.57 | 
| 3 | ベライゾン | ジョンソン&ジョンソン | 6.52 | 
| 4 | シェブロン | シェブロン | 6.37 | 
| 5 | ファイザー | ファイザー | 5.98 | 
| 6 | P&G | P&G | 5.39 | 
| 7 | シスコシステムズ | コカコーラ | 4.43 | 
| 8 | コカコーラ | アルトリアグループ | 4.32 | 
| 9 | メルク | シスコシステムズ | 4.18 | 
| 10 | ペプシコ | ペプシコ | 3.8 | 
| 11 | アルトリアグループ | メルク | 3.76 | 
| 12 | 3M | 3M | 2.35 | 
| 13 | マクドナルド | ブロードコム | 2.24 | 
| 14 | シュルンベルジェ | ブリストル・マイヤーズ スクイブ | 1.99 | 
| 15 | ブリストル・マイヤーズ スクイブ | デューク・エナジー | 1.94 | 
| 16 | デューク・エナジー | シュルンベルジェ | 1.93 | 
| 17 | ユナイテッド・パーセル・サービス | ユナイテッド・パーセル・サービス | 1.89 | 
| 18 | イーライリリー | ドミニオン・エナジー | 1.61 | 
| 19 | ドミニオン・エナジー | ロッキード・マーティン | 1.53 | 
| 20 | ウィリアムズ | ウィリアムズ | 1.19 | 
| 合計 | 78.69 | 
トップ10はあまり入れ替えはありません。
太字は入れ替え銘柄です。
以下はOUTとINのデータです。
【OUT】
| 順位 | 銘柄 | ティッカー | 配当率 | セクター | 
| 13 | マクドナルド | MCD | 2.64% | 一般消費財 | 
| 18 | イーライリリー | LLY | 1.99% | ヘルスケア | 
【IN】
| 順位 | 銘柄 | ティッカー | 配当率 | セクター | 
| 13 | ブロードコム | AVGO | 4.23% | テクノロジー | 
| 18 | ロッキード・マーティン | LMT | 3.39% | 資本財 | 
OUTした銘柄も全然悪くありませんが配当率が低く、INした銘柄の配当率は1.5倍ほどあります。
やはり、高配当が売りのHDVなので、配当率の高さが入れ替えのポイントになったかもしれませんね。
ブロードコムは、前回はランク外で一応組み入れられていましたが、今回初めてランクイン。
ロッキード・マーティンは2014年、2015年以来の復活銘柄です。
このように、HDVでは同じ銘柄の出入りが多く、トップ20に初ランクインする銘柄は多くありません。
セクター比率
下図は現在のセクター比率です。

エネルギー
生活必需品
ヘルスケア
の3セクターで60.16%を占めています。
あれ?ヘルスケアの比率減ってないか?
次は前回と比較して見ましょう。
| 2018年9月 | 2018年12月 | ||
| セクター | 比率 | セクター | 比率 | 
| エネルギー | 21.68 | エネルギー | 21.23 | 
| 生活必需品 | 21.17 | 生活必需品 | 20.68 | 
| ヘルスケア | 21.04 | ヘルスケア | 18.25 | 
| 公益事業 | 7.94 | 資本財 | 9.54 | 
| コミュニケーション・サービス | 7.67 | 公益事業 | 8.82 | 
| 資本財 | 6.73 | コミュニケーション・サービス | 7.57 | 
| テクノロジー | 5.48 | テクノロジー | 7.32 | 
| 一般消費財 | 4.76 | 金融 | 2.93 | 
| 金融 | 2.28 | 一般消費財 | 2.47 | 
| 素材 | 0.87 | 素材 | 0.84 | 
| 不動産 | 0 | 不動産 | 0 | 
エネルギー
生活必需品
ヘルスケア
のHDV3大セクターは変わりませんが、比率が結構変わっています。
やっぱりヘルスケア減っている。う~ん、そうか・・・少し不安だな。
アスベスト問題のJ&Jが下がったのかな。
ジョンソン&ジョンソン
前回 6.78%
今回 6.52%
ほとんど変わらんな。
どうせならエネルギーが減ってくれてもいいんだが。原油安だから。
【HDV3大セクター比率】
2018年9月 : 63.89%
2018年12月 : 60.16%
3.73%下がっています。
他には、
テクノロジー : 5.48⇒7.32%
一般消費財 : 4.76⇒2.47%
このあたりも地味に気になるところか。
原油安でエネルギーセクターは激落ちしているのに、エクソンモービル、シェブロンあたりは不動なんだよな~。
『こういうところがETFのデメリットなんだ』
と言う人もいるでしょうが、私は大きなデメリットでなければ許容の範疇と考えています。
それに、エネルギーの落ち込みを資本財とテクノロジーでカバーすると考えれば、バランスは取れています。
『いやいや、だからベターはVYMなんだ』
って言う人もいるかもしれませんが、私にとってVYMは、上昇率でS&P500に負け、配当率でHDVに負ける「中途半端」とも言える存在なんです。
このあたりの考えは堂々巡りになって結局は、
「VOO(IVV)とHDVの2本柱がベスト」
と思うのですが、なぜか買う順番は、
HDV
PFF
VYM
VOO
になっちゃうの(笑)
やっぱり配当命なんだよな~。
配当に関することもそのうち記事にしたいですね。
私が、配当金の再投資が良いとされる投資信託にあまり金を掛けず、あえてETFに拘る理由もまさに配当にあるのです。












