2019年、SPYDは証券会社の売買ランキングに顔を出すなど、最近は人気の高まりを感じます。
しかし、SPYDの評価はまだ定まっていません。(ぱたる的には)
理由は、
このあたり。
反面、全面安の時こそ反発する公益事業株も多く組み入れているので、非常にバランスがいいファンドでもあります。
当ブログでは個別株の投資は推奨していません。 ですので、「高配当戦略」とはETF限定の話になります。過去記事 ETFを推奨する理由 それで今回、高配当ETFである「SPYD(SPDR ポートフォリオS&P 500 高配当株式)」をポートフォリオに入れるか否か、昨年(2018年)より検討していました。 順を追って説明します。 PFFを積極的に買い増すつもりだったが・・・私のポートフォリオは、HDV :36% PFF: 31%VYM: 9%以上、3つの高配当ETFで、全体の76%を占めています。 今後も上記の順番か、むしろ「PFFを... SPYDを米国ETFの高配当戦略に入れてもいい理由(VYM・HDV比較) - 2024年にFIREするぱたるの米国株ブログ |
不動産株がメインのSPYD。
本家の不動産ETFと比べたらリターンや配当率はどうなんだろう?
初めからVOOを一本ひたすら買っていれば、「どのETFがいいんだ?」なんて考える必要はないのですが、目の前に広がる「ETFビュッフェ」を眺めていると、食べないまでもつまんでみたくなるのが人の常。
では、配当率が高い不動産ETFとSPYDを比べてみたいと思います。
まず、代表的な不動産ETFである、
VNQ バンガード不動産ETF
IYR iシェアーズ米国不動産ETF
を比べてみます。(XLREは設定日が2015年10月と若いので除外)
配当率は2019年6月YAHOO! FINANCEより
ETF名 | 配当率 | 経費率 | 設定年 |
VNQ バンガード不動産ETF | 3.96% | 0.12% | 2004年9月 |
IYR iシェアーズ米国不動産ETF | 3.03% | 0.43% | 2000年6月 |
配当率が全然違う! こりゃバンガードで勝負ありかな。
2004年から20019年のチャートを見てみましょう。
赤がVNQ
青がIYR
赤のVNQ バンガード不動産ETFの圧勝でした。
しかし、VNQは日本ではサクソバンク証券でしか今はまだ買えません。(2019年6月現在)
SPYDとVNQを比較してみましょう。
ETF名 | 配当率 | 経費率 | 設定年 |
VNQ バンガード不動産ETF | 3.96% | 0.12% | 2004年9月 |
SPYD SPDR ポートフォリオS&P500 高配当株式 ETF | 4.49% | 0.07% | 2015年10月 |
ただ若さはやはり気になるところか。
次は5年チャートで比較。
赤がVNQ
青がSPYD
SPYDの圧勝。約1.8倍差。意外だな~、もっと肉薄すると思ってた。やはりSPYDの公益事業がストッパーになっているんだろう。そして、下値を抑えて上昇時には高くジャンプできるんだな。
次はVOOも混ぜてみよう。
赤がVNQ
青がSPYD
紫がVOO
VOOが一番いいけど、やはりSPYDもこんなに高配当(VOOの2倍以上)なのに騰落率も高い。
VNQもいずれSBI証券などで買える日がくるでしょう。これからも良さげなETFはポツポツと登場するかも。
そのたびに違うETFを買っていたらポートフォリオがETFだらけになっちゃいます。やはり少数精鋭のラインナップを組みたいな。
冒頭で述べたように、SPYDの評価はまだ定まっていません。
ただ、今回の検証含め、SPYDが良さそうなのはハッキリしているので、今後何十年もメイン銘柄として買い増していきたい。
次回、2019年12月の大下落を超える下落が訪れた時、公益事業がガッチリとディフェンスしてくれるのか? それを見るのが今から楽しみです。
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