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VTIよりVOOのほうが3%リターンがいい(2019年6月までの2年間)

VTIよりVOOのほうが3%以上リターンがいい

こちらは6月25日終値から集計された、私が保有しているVOOとVTIの損益評価率。

赤枠の、損益評価率はVOOのほうが3%以上いい。

 

画像はマネーフォワードから抽出しましたが、終値の値も正しいので、損益評価率も間違いないでしょう。

VOOとVTIはちょうど2年前の同じ時期に買ったETFですが、実は買ってから少しずつ差が開いているんです。

 

買った当初は似たリターンだと思っていたが・・・

買った当初は、VOOとVTIは甲乙付けがたい、似たリターンになると思っていました。過去のチャートがそうだったからです。

事実、買ってからしばらくは同じように上下していきました。時にVOOが勝り、ある時はVTIが追い抜くことも。

 

ところが、2018年頃から徐々にVOOが勝りだします。

その後、数ヶ月おきに0.5%くらいVOOが差を広げ、2018年秋頃だっただろうか、その差は2%を超えていたのです。

 

「ま、そういうこともあるよね」

 

私は特に気にしていませんでしたが、やはりその差は広がる一方。

 

ついに、冒頭の画像のように今は3%の差になりました。

 

チャートで見るとちょっと違う

VOOとVTIの差が開いてるという事実をチャートで確認してみるのですが、ちょっと誤差があるように感じます。

チャートだとそこまで差が開いてないんですよね。

 

違う期間をそれぞれYAHOO! FINANCEのチャートで見てみます。

まず5年チャートから。

赤がVOOで+47.68%

青がVTIで+45.52%

その差は2.16%でVOOの勝ち。

 

 

次は2年チャート。

赤がVOOで+20.9%

青がVTIで+20.4%

その差は僅か0.5%でVOOの勝ち。あれ? 2~3%違うんじゃないの?

 

 

次は1年チャート。

赤がVOOで+7.1%

青がVTIで+6.5%

その差は僅か0.6%でVOOの勝ち。ここでも微差。

 

 

最後は6ヶ月チャート。

赤がVOOで+19.4%

青がVTIで+18.8%

その差は僅か0.6%でVOOの勝ち。またもや0.6%差。

 

う~ん、何で誤差があるんだろう?

 

バンガードのサイトで比較

バンガードのサイトでも比較してみよう。(当時最新の2019年5月31日データ)

左がVOO、右がVTI。

ここ3年では、

VOOで+11.69%

VTIで+11.59%

僅か0.1%差でVOOの勝ち。

 

ここ1年では、

VOOで+3.77%

VTIで+2.59%

1.18%差でVOOの勝ち。YAHOO! FINANCEでは0.6%差だったな。

 

こちらでも私の保有状況と違いますし、YAHOO! FINANCEのデータとも違います。5月のデータだから1ヶ月弱の違いはあるけど、それにしても違うな。

 

自分の保有リターンを信じる

さて、いろいろ誤差はありましたが、結論は、「自分の保有リターンを信じる」ってことになるかな。

 

なぜって、データを切り取る瞬間が違うかもしれないし、指数との乖離、経費などを含めたチャートへの反映と実保有状況は違うかもしれない。

だったら信じるのは自分の持ち玉のほうになるわけです。それがリアル中のリアルだから。

 

指数との比較であれ、画面で提示されている商品と実保有商品との比較であれ、ETFには1セント単位の正確性はないと感じています。

 

ただ、だから「ETFはだめだ!」みたいに短絡的な判断はしませんし、むしろ多少の誤差が悪いほうに出ようとも、それを補って余りあるメリットがETFにはあるので問題ありません。

 

VTIが良いETFという事実は変わらない

今回見えているリターンの誤差をもって、「今後もVTIよりVOOのほうが良いETFだ」、と言うつもりはありません。

 

理由は、たった数年を見ただけだし、その中で2~3%の差は微差だからです。半年、1年経てばこの差は収束したり逆転したりしても不思議はありません。

 

以前こちらで書いたように、表面上かなり違った結果になった「ダウとS&P500の比較」ですら「どっちを選んでもいい」とまとめています。

ダウとS&P500ってどっちがいいの?当ブログでは米国株を中心としたインデックス投資をすすめています。 そこでよく出る話題が、「ダウとS&P500はどっちがいいか?」という話です。 では、早速結論を述べましょう。 それは、 ・・・ 「どっちでもいい」です。 しかし、それでは話として面白くないので、それぞれの特性と、そのインデックス商品を買うポイント、分散理論やリターンについて考えていきましょう。 ダウ30の呼び方ダウは、S&Pダウ・ジョーンズ・インデックス社が算出する、...
ダウ30とS&P500はどっちに投資するのがいいのか?特性を比較してみる - 2024年にFIREするぱたるの米国株ブログ

 

VOOとVTIならなおさらどっちを選んでもいいと思います。

 

似た商品を買い増すことは手数料効率を下げる

ポートフォリオにVOOとVTIを2つとも入れること自体は問題ありませんが、「似た商品を買い増すことは手数料効率を下げる」ことにつながります。

 

以下は、大手ネット証券3社の米国株の売買手数料。

1注文あたりの約定代金×0.45%(税込0.486%)

・最低手数料:5ドル(税込5.4ドル)

・上限手数料:20ドル(税込21.6ドル)

 

例えば、あなたが年間18,000ドルをVOOとVTIの買い付けにまわせるとします。

毎月同額をそれぞれ積み立てると、1銘柄につき毎月750ドルの積立です。

1回の手数料 手数料率 年間の手数料
VOO 5.4ドル 0.720% 64.80ドル
VTI 5.4ドル 0.720% 64.80ドル
合計 10.8ドル 0.720% 129.60ドル

 

2つの銘柄で年間129.6ドルの手数料がかかります。

 

 

次は、仮にVOOだけを積み立てる場合も見てみましょう。(毎月1,500ドルの積立)

1回の手数料 手数料率 年間の手数料
VOO 7.29ドル 0.486% 87.48ドル
合計 7.29ドル 0.486% 87.48ドル

 

129.60 – 87.48 = 42.12ドルもコスト削減に成功しました。

 

このように、複数のETFを買うことは、手数料額を抑えづらい結果になるのです。それが似たようなリターンのETFだと手数料効率が悪くなります。

 

例えば、

VOO + QQQ

VTI + VWO

のように、それぞれ違う市場のETFを組み込むのはいいでしょう。それぞれの長短所を補完するので。

 

しかし、VOOとVTIをあえて2つ買い増していくメリットはあまりないと言えます。(売買手数料がない投資信託の場合はこの限りではない)

 

・・・

 

と言いつつ、私は2つとも持っている・・・。

うーむ・・・

 

・・・

 

管理するときのエクセルの行や列も増えるから売りたいが、とりあえず放っておこう。

仮に、次回以降買い増すとしたら「VOOだけ」買うかな。いつか気が変わるかもしれないが。

 

※追記 2019年7月22日より、ネット大手3社の最低手数料は0ドルになりました!

 

やっぱりファンドは保有してみないと分からない

個別株と違って、やっぱりファンドは保有してみないと分からないですね。

 

私が時折不要といっているVT(楽天VT)やバランスファンド(slim8資産)をあえて買っているのも、実際のリターンを肌感覚で確認するためです。

 

投資信託は特にその誤差を感じますね。

 

  • ニッセイ外国株式インデックスファンド(日本以外の先進国株)
  • 楽天・全米株式インデックス・ファンド(VTIの投資信託版)

この2つのファンドは楽天VTIのほうが圧倒的にリターンが良さそうですが、実はニッセイ外国株式のほうが1%ほどリターンがいい状況が続いています。

楽天VTIは2017年9月設定でまだ若いため、多少誤差が大きいのはやむを得ませんが、このリターン差は縮まる気配がありません。

これも前述したような理由や、隠れコストが要因かもしれません。

 

できれば設定から10年以上経過したファンドで、かつ純資産額が右肩上がりになっているファンドを選びたいですが、そこは少額から始めてバランスを取っています。

 

あまりナーバスにならず、かといって商品のサイトや、金融サイトのチャートだけを鵜呑みにしないほうがいいかもしれませんね。

 

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