山崎元さんの鋭い洞察は時に、不意にカンチョーを喰らったような衝撃がある

投資全般

私がインデックス投資家になる過程で、非常に影響を受けた本が「ほったらかし投資術」です。

過去記事でも紹介

本書は山崎元さん、水瀬ケンイチさんの、いずれもスーパー大御所によるダブル執筆。

 

今回は、その山崎元さんの記事に衝撃を受けた話を紹介します。

 

山崎 元、水瀬ケンイチ(著)

 

ホンネの投資教室

今回紹介する山崎さんの記事は、楽天証券が運営するサイト「トウシル」の、「ホンネの投資教室」というコーナーの、「個人の運用と年金運用、2つの決定的な違いとは?」に載っています。

 

リスク資産(株など)を個人が運用するのと、公的年金機構が運用するのでは全く違う、ということについて書かれていますが、その中でも、じゃあ、「個人はどういうアプローチでアセットアロケーションを決めたらいいの?」という点について例を挙げています。

 

個人の運用と年金運用、2つの決定的な違いとは?

運用業界では年金運用が「標準」
資産運用業界では、長年年金運用が運用方法の「標準」のような役割を果たしてきた。企業年金や公的年金は資金のサイズが大きく、運用を委託する側の年金基金も運用のプロなので、運用会社は厳しいチェックを受けて、採用されたり解約されたりする。

(中略)

正直に言って、筆者は、年金運用での知識を、個人の資産運用に当てはめることで、何冊も個人向けの資産運用の本を書いてきた。

だが、近年、年金基金の運用の常識を個人に当てはめて考えた場合に、個人の運用で意識しなければならない重要な違いが二つあることに気付いた。

違いその1:アセットアロケーションの「運用元本問題」

かつての(10年以上前の)筆者は、それでも、個人にリスク拒否度を選択させる方法がないかと模索した。たとえば、個人のリスクに対する態度に関連するアンケート的な質問を作ろうとしたり、リスクとリターンの組み合わせを直接選ばせたりしてリスク拒否度を逆算しようとした。

前者は、現在のロボアドバイザー(通称「ロボアド」)のプログラムに近いアプローチだ。しかし、たとえば、ロボアドを使うとして、はたして自分の全財産をロボアドに預けたいと思う投資家が何人いるだろうか。自分の資産の一部を預けるのが普通なのだとすると、ロボアドに預けていない資産の配分と、自分の資産運用の全体像を改めて考えなければならない。

また、この状況で、仮に全体として中程度のリスクを取りたいと考えている個人であれば、ロボアドに中程度のリスクを選んで運用してもらうよりも、より大きなリスクを選ばせてロボアドへの投資金額を小さくする方が、手数料が節約できて効率が良いことがわかる(リスクの大きさは、運用の種類でコントロールするのではなく、リスク資産運用の金額でコントロールする方が効率的でかつ確実であることが、しばしば盲点になるので気を付けたい)。

こうして考えるうちに、個人は、リスクを取る運用を行う金額と、そのリスクの大きさを直接検討して決定して、残りの言わば「無リスク資産」については安全性と利回りで考えるのがわかりやすいことに気付いた。

図解すると、以下のようなプロセスがいいというのが現在の筆者の考え方だ。

図は筆者(山崎元)作成

(中略)

出典:個人の運用と年金運用、2つの決定的な違いとは?

 

前後の文脈もあるので、気になる人は上のリンクから記事を見てほしいのですが、ポイントは赤字の箇所。

要約すると、

「リスク許容度を中程度にしたいなら、投資額を抑えて大リスクの設定にしたほうがいい」。

 

これね、

「びっくりした」

とか、

「目からウロコが落ちた」

とか、

人によって色々感じ方は違うと思いますが、私は不意にカンチョーされたような衝撃を覚えました。

 

こんな感じ。

出典:exciteニュース

 

いや~、だってね、読めば「たしかにその通りだ!」となりますよ。

でもね、それが思いつかないんだ! 言われて初めて気付くんだ!(ご指摘の通り盲点)

 

山崎さんの鋭い洞察は、他の記事含めてちょくちょくこういうことがあるんです。

読んでいて、「あ~、この理論ね、知ってる知ってる。・・・あ、これも知ってる・・・」

(と油断していると)

「何?!(知っていたはずなのに、気付いてなかった!)」

みたいな。(ズブッ)

 

他にもたくさんズブリとやられた(勝手にやられている(笑))ことがありますが、例えば、

『金融商品は金融マンに相談するな、仮に相談するなら独立系FP(ファイナンシャル・プランナー)へ』

とか、よく考えたら当たり前のことなのに、言われて初めて気付かされることがあります。

山崎さんの洞察力、本質見極め力の凄さですね。

 

$$$

 

最後に、特にイタズラ好きの10代の方へ。

カンチョーは手加減しなきゃダメだよ。(特にターゲットがジャージを履いているときは貫通力が高い)

 

 

関連画像

今年はラグビーワールドカップ2019があります。

 

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