PayPay証券(旧One Tap BUY)でSPXLを買ったら、お尻がこそばゆくなったワケ

米国ETF

前回、One Tap BUY(ワンタップバイ)のSPXLを紹介したのが2018年8月30日。

その時はまだ自分自身でSPXLを買えていませんでした。(※One Tap BUYは2021年2月1日にPayPay証券に社名変更しました)

理由は口座開設したばかりで、かつその時はドル高、株高だったから。

 

その後買うチャンスを、獲物を狙うスナイパーのように虎視眈々と狙っていたのです。

 

・・・

 

というのはウソで、半分忘れていました(笑)

 

・・・

 

そして先日、

  • 1月からの上昇で押し目買いにちょうどいいタイミング
  • ドルは上がり調子とはいえまだ109円台

という条件の下、2月9日にやっとOne Tap BUYのSPXLを1万円分買えました。

 

「自分でおすすめしておいて『買ってません』はないもんな、よし、ミッションコンプリート」

と、責務を果たせたことにホッとしていました。

 

その後、お尻がムズムズしてくることなど知らずに・・・

 

売買手数料は時間帯で変わる

ワンタップバイの売買時の手数料は、時間帯により以下の2つ。

  1. 米国株式市場の開場中はプラス0.5%
  2. 時間外はプラス0.7%

(為替手数料は1ドル35銭)

 

私は、手数料が安くなるように米国市場の開場時間内(深夜1時ごろ)に買ったのです。

 

ワンタップではなく、1スワイプ2タップくらいして無事1万円分買付完了。

その後アプリを見ると損益が「-261円」

 

「買った途端に-2.6%かい。エゲツないの~」

と思いつつ、まあよくあることだと納得。

その後はアプリを開くこともなく、翌月曜日を迎えました。

 

時間外に価格が動いている

2月11日(月)、21時

 

ふと思い出し、ワンタップバイのアプリを開き、SPXLの損益を見ると、なんと価格が動いているじゃないか。

+70円・・・

+76円・・・

・・・

 

「あれ?SPXLって先物だったっけ?」

一瞬考えたがそうじゃない。CFDサービスは別にあったからCFDでもない。

 

今は米国市場の時間外だぞ、何なんだ・・・?

 

早速Google係長に相談。

キーワードが悪かったのか係長は答えず。

 

ならばと、One Tap BUYの公式サイトで確認。

出てきたのが、

One Tap BUYでは基本的に24時間365日、株式取引ができます。

(日本株は市場開場日の9:00~14:59)

「24時間取引ね、そりゃそうなんだろうけど、時間外に価格が動くのは違うだろ」

とツッコミながらさらにページをチェック。

 

売買は、当社が相手方となって行います。

お客様が株式を買う時は、当社が保有する株式をご購入いただきます。

お客様が株式を売る時は、当社が買取らせていただきます。

「まあ、確かにそうだな。業者が米国市場から直接株を買い、それをユーザーにバラ売りするのがビジネスモデルだもんな」

そう思いながらも、時間外に売買され、「それが終値でなく、価格に即時反映している」ことは知らなかった。

多分、長い約款に書いてあるんでしょうけど、そこまで見てなかった。

 

米国株取引の透明性が高くない

その後、キーワードを変えて再度Google係長に相談すると、

『朝の8時ごろに価格が高くなる。通勤時に買うのだろう』

だとか、

『昼休みや18時(仕事終わりか?)ごろも価格が上がる』

など、ヒット数は少なかったですが、米国株を時間外に売買すると、リアルタイムに価格が変わるという情報が得られました。

 

これってよく考えるとちょっと気持ち悪いんですよね。

 

だって、冬時間なら6時で終値が出る。その2時間後の8時に取引したら終値の価格で取引できそうなものなのに、価格は変動する。

これは、FXと同じ相対取引(あいたいとりひき)を行っている状態です。

それであれば、FX業者と同じように、ワンタップバイ独自のリアルタイムチャートはあって然るべきでしょう。

だって、

「過去の価格を振り返られないから」

過去の値動きが分からなければ、ファンダメンタルズが生かせるかどうかも分かりません。

 

おそらく、米国市場の開場時間内は本家SPXL ETFの価格に近い値動きにしているのだと思います。

つまり、オープン後とクローズ後に価格の歪みを調整するはずです。(そうしないと本家と乖離が広がるから)

 

SPXLに限らず、きっと他の米国株もそうでしょうけど、本家と比較するための独自チャートもなく、スプレッド(手数料)だけ0.5%ですと言われてもすんなり飲み込めないんだよな。

 

ワンタップバイの現在の取引金額がいくらか知りませんが、多分10億ドルもないんじゃないかな。(在庫の玉数は多いでしょう)

あくまで想像ですが、取引金額が少ない今だから、このような透明性が低いサービスでも問題ないんでしょうけど、これが日本の投資サービスのてっぺんを取るポテンシャルがあるとは到底思えません。(まあ元々そんな気もないでしょうが)

 

私が言っていることは伝わっているかな?

 

え? 話は理解したが、ダメな理由が全く理解できないって?

そうですね~、特に投資信託がメインの人だと、あまり1セントの値動きって気にしないと思うので、ピンとこないかもしれませんね。

 

ただ、FX経験者だったり、普段株取引を1セント単位で指値で入れたりする人ならこの気持ち悪さは分かってもらえると思います。

なんかお尻を浮かせてしまいたくなるような、背中がむず痒いような、なんとも言えない気持ち悪さです。

価格は本家との大きな流れに沿っているだろうから、別にはっきりと損するわけじゃないけど、心がざわつく感じ。

 

・・・

 

あ、分かった。

回ってない寿司屋の料金体系だと「時価」ってありますよね?

 

そんな寿司屋に彼女を連れて行き、「好きなもの何でも頼んでいいよ」とご馳走するときに、頭の中では「2人で3万あれば足りる」と分かっているのに、「時価のネタ」が多いときにやっぱりお尻が浮きそうになるんです(笑)

 

やっぱ分からんか?

人に分かりやすく伝えるって難しい~(笑)

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※ 2月12日追記

株式会社One Tap BUYサポートセンターへ、価格変動する時間について問い合わせしていた件の以下回答がきました。

弊社アプリではプレマーケット・アフターマーケットの間は、気配値が採用され株価が変動いたします。
そのため、本市場のチャートとはかけ離れた株価になる場合がございます。

≪米国市場の開場時間≫日本時間表示
本市場       夏時間22:30~5:00  冬時間23:30~6:00
プレマーケット   夏時間17:00~22:30の時間  冬時間18:00~23:30
アフターマーケット 夏時間5:00~9:00の時間  冬時間6:00~10:00
本市場よりも流動性が低いため、想定外の値動きをする場合がございます。
なお、上記以外の時間帯で株価が変動することはございません。

ネットで見た『昼休みに高くなる』は誤情報のようです。

 

現在、確認しているのは、

  • 店頭FXと同じ相対取引か?そうなら価格はOne Tap BUY独自の価格が提示されているのか?
  • 独自チャートのリリース予定はないのか?

を確認中です。

 

・・・

 

※ 2月13日追記

株式会社One Tap BUYサポートセンターより、上記質問の回答がきました。

弊社とお客様の相対取引でございます。

チャートのご要望はいただいているのですが、まだ手が回らずご不便をおかけして大変申し訳ございません。
貴重なご意見は、担当部署に報告させていただきます。

「価格はOne Tap BUY独自の価格が提示されているのか?」については回答なしでした。

One Tap BUYは初心者向けのサービスですし、多くの人は困ってないから、私のように気持ち悪く感じる人は少ないんだと思います。

実際チャートがリリースされたとして、時間外の価格と比較することができたとしても、信じられないくらいの大きな乖離はないでしょう。

 

そう考えたら、ちょっとくらいケツがムズってもOne Tap BUYは悪くないかな。

 

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