S&Pコア10種などを私がやらない理由②「XOM、KO、DUKを浴びせられた!」
― このままあなたの世界(S&Pコア10種)へ連れてって ―
インデックス投資というフィアンセがいながら、突如現れたシーゲル赤本により、S&Pコア10種=個別株の甘美の世界に誘われてゆくぱたる。
前回パート1は、S&Pコア10種、S&P10種などを知ったぱたるが、「個別株」を投資の軸にしようとするまでのお話でした。
(シーゲル赤本では個別株を推奨しているわけじゃないのに、私がそう思い込んでいた)
※ S&Pコア10種とは、S&P100(上位100銘柄)のうち15年以上連続増配している銘柄を抽出し、配当利回りの高いトップ10銘柄のことを言います(ただのS&P10種は連続増配を加味しない抽出法。ダウも同様にダウコア10種がある)
シーゲル赤本に囁かれるまま、私はS&Pコア10種やS&P10種のスクリーニングをしていました。
2016年当時はアメリカ株の銘柄をあまり知りませんでしたが、抽出された銘柄は割りと見聞きしたものが多かった印象です。
「エクソンモービルってこんな高配当なんだ!」
「コカコーラも出てきた! ブランド力なら間違いないよね」
「AT&T? サンアントニオ・スパーズの本拠地AT&Tセンターのスポンサーか~、配当率も高い」
他にも、シーゲル赤本は色々な銘柄で私をもてなそうとしてきます。
フィリップモリスという名のドンペリや、デューク・エナジーという名のVSOP(いつの時代だよ)をすすめてきます。
しまいには、ベライゾンという名のフルーツ盛り合わせまで勝手に注文する始末。
私は、甘美で淫靡な世界に身を任せていましたが、心の片隅には許婚(いいなずけ)であるインデックス投資がいました。
「S&Pコア10種はすごいけど、インデックスの教えでは、優秀なファンドマネージャーでもインデックスにはほぼ勝てない・・・シーゲル赤本さんはとても魅力的な人だけど所詮は個別株」
「個別株にはメリットを上回るデメリットがあったはず・・・何だったかしら?・・・う、頭が・・・」
酔いが回った私の隣で、シャンパンタワーを始めるシーゲル赤本。
出典:歌舞伎町ホストクラブ「superstar」のシャンパンタワー
薄れていく意識の中、ぱたるは思った。
「インデックスさんに会いにいかなきゃ・・・」
パート3へ続く・・・(なんなんだこれ、どこにいくこれ)
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