ー 2019年8月 ー
PFFの売りチャンスが訪れています。
私は米国株ファンド専門で投資をしており、基本はバイ&ホールド。
PFFもその例外ではありません。基本はね。
ではなぜ今PFFを売るのか?
それは、
PFFの価格上昇とドル安が同時期に来ており、今売ると実損がないのに、特定口座上で損失を出せて節税できるからなんです。
米国株はドル高時に買い、ドル安時に売れば価格が同じでも損したことになります。為替差損というやつです。
特に日本円で買い、売却後円に戻したら本当に損をします。
しかし私の場合、事前に安くドル転しており、さらに売った後のドルでまた米国株ファンドを買うため実損は顕在化しません。
本来、毎年配当金や譲渡益で税金を取られる。現地税をやりくりしても計25%くらい持っていかれる。
しかし、実損は出てないのに特定口座上では損が出たことになる。
そうなると、何が起こるのか?
なんと、特定口座ちゃんから
『アイ・ギブ・ユー・カンプキン!』と、
損した分の還付金をプレゼントされるんです!
ヒャッホ~ゥィ♪ 嬉しいな~♪
ちなみに利益が多いときは相殺されます。得することに変わりはない。
この節税法は「税制損出し節税法」と私が勝手に名付け、こちらに概要があります。
計画的に利益を得て、計画的に「形式上の損」を出すが実際は利益を出す。それにもかかわらず「節税」をする方法を紹介します。 これは、よくある普通の損出しの話ではありません。前回のこちらの記事の発展系です。 発展的というより「能動的」と言ってもいいかな。たまたま節税出来てラッキーとかではなく、自ら計画的に節税しようっていうこと。 一言で言うと「為替を利用した節税法」なんです。 『節税だって? そんなの年末か秋頃に考えればいいことでしょ?』と思うかもしれませんが、この方法は準備するのは... 米国株の損出しをせずに節税する方法①「概要と流れ」 - 2024年にFIREするぱたるの米国株ブログ |
PFFがこの節税法に適している理由。
パート1の続き 損出しをせずに節税する方法の概要前回のおさらいですが、米国株の損出しをせずに節税する方法、流れは以下です。① 事前に安くドル転しておく(年間配当額の2倍から10倍くらいが目安)② 過去3年間のドル円レンジでドル高の時に、ボラティリティが低い米国株や債券などを買う③ ドル安になったら②を売り、税制上の損を出して利益と相殺(確定申告)する以上です。 今回は、税制上損出しする銘柄の候補と、この手法のデメリットについて説明します。 損出し銘柄候補前回は、税制上損出しする銘柄=利益を殺す銘... 米国株の損出しをせずに節税する方法②「殺し屋銘柄の候補」 - 2024年にFIREするぱたるの米国株ブログ |
この節税法のデメリットはチャンスがなかなか訪れないことだ。
パート2の続きパート1はこちら 損出しをせずに節税する方法の概要改めておさらいですが、米国株の損出しをせずに節税する方法、流れは以下です。① 事前に安くドル転しておく(年間配当額の2倍から10倍くらいが目安)② 過去3年間のドル円レンジでドル高の時に、ボラティリティが低い米国株や債券などを買う③ ドル安になったら②を売り、税制上の損を出して利益と相殺(確定申告)する以上です。 今回は、この手法(税制損出し節税法と名付けてみた)のデメリットについて説明します。 税制損出し節税法のデメリット税制損出し節... 米国株の損出しをせずに節税する方法③「4つのデメリット(完結編)」 - 2024年にFIREするぱたるの米国株ブログ |
元々この方法が頭にあってPFFを買ったわけではなく、途中で気付きました。「あれ?これ使えるぞ」と。
キャピタルゲインも期待できるHDVとかVYMとかSPYDではなく、平時はボラティリティが小さいPFFが向いているんです。
では、具他的にいくら節税できるのか?
PFF5万ドル分としてシミュレーションしていきましょう。
5万ドルは仮ですが、下の為替レートは実際に私が売買したときの数字です。(ちなみに事前にエクセルに付けておかないと後が大変)
1ドルあたり | 円換算 | 差額 | |
平均約定為替レート | 110.94円 | 5,547,000円 | |
平均ドル転為替レート | 109.10円 | 5,455,000円 | |
2019年8月の為替レート | 106.20円 | 5,310,000円 | -237,000円 |
仮に、今年の配当金や譲渡益で「50万円利益」が出ているとします。
本来なら、50万円の25%で125,000円が国税庁に羽ばたいていきます。(25%は現地税を確定申告で半分にした計算)
ところが、-237,000円(5,310,000円 – 5,547,000円 =-237,000円)の損により、
(500,000 – 237,000) × 0.25 = 65,750円と、実際にかかる税金が安くなりました。つまり、
125,000円 – 65,750円 =59,250円も得になるんです。
現在は世界的な金利安。
お金がじゃっぶじゃっぶに余っている世界中の資産家は、高利回りを求めて日々さまよっています。
となれば、白羽の矢はPFFにも向かうことに。
こちらは、PFFの6ヶ月チャート。
久しぶりの37ドル台到達です。
じゅるじゅるっ
いかん、よだれが。
もっと上がっちまえ。
本音を言えば、もう少しPFFの価格が上がってほしい。37.80ドルくらいに。
現在、為替面ではプラスですが、平均購入価格では少しだけマイナスなんです。
PFFから上がってくる毎月の上納金でとっくにペイはしてるけど、がめつい根性が出ている。
あまり欲をかくとロクなことにならんか。
もう1点。
実質金利的には今の為替レートは1ドル104円台でもいい気がします。
ただ、実質金利と連動する為替レートはあくまで長期のものなので、短期的にはもっと上振れしたっておかしくない。
もっとドル安になったほうが還付金パーティが盛り上がるのだが、これも欲をかくとロクなことにならんか。
参考記事
ドル円相場は、2019年5月の109円台後半から、6月現在は107円台前半まで円高ドル安が進んでいます。 さて、今後の為替の見通しはどうなるのか?結論から言うと私には分かりません。 ただ、短期のイベントや指標は別にして、日米のインフレ率の差が縮まらなければ、2年、3年、5年とずーと円高になっても不思議ではありません。 円高ドル安になれば、米国株投資家にとっては少ない資金で多くの米国株を買えるメリットがあります。反面、ドルでの配当金を円に替えて「配当金生活」をするつもりの人にとってはゲットできる円... 日米インフレ率差が縮まらなければ、ずーと円高=実質金利差が影響 - 2024年にFIREするぱたるの米国株ブログ |
8月20日、22:30
NY市場が開きました。
主要3指数は揃ってマイナス。
お、PFFだけちょっとプラス。
むむ
売るか? ドカンと。
・・・
むむ
じわじわ上がってる。
・・・
むむむ
・・・
あとちょっとだけ欲をかこうかなww