長期投資とは、15年くらいを目安に私は捉えています。
10年でもいいんですが、米国株だって最近たまたまないだけで、5年くらいどっぷりと暗黒モードになる可能性があります。
その場合は10年でもマイナスリターンになるかも。
そう考えると、15~20年くらいを長期投資と考えたほうがいいんじゃないかな。
そんな話を言ってるそばから、短期のパフォーマンスをチェックするしょうもないネタ企画として、「今回のプチ関税ショックでHDVは平均よりマシだったか?」をチェックしてみます。
HDVはディフェンシブETFと言われています。
・・・
あれ? 言われているって、誰が言ってたかな?(笑)
少なくてもブラックロックのサイトには載ってないぞ。
HDVの特性は過去記事でも紹介しています。
ETFリーグではダメな選手(銘柄)はトレードされる「ETFリーグ」には、若手をじっくり育てるチームがあれば、フリーエージェントで有名選手を連れてくるチームもあります。 成績が芳しくない選手は当然トレードの対象になります。それが群雄が割拠している「ETFリーグ」のルールです。 HDVはすぐに選手(銘柄)の首を切るチームそんな多くの猛者が集まるETFリーグでも異彩を放っているのがチーム「HDV」正式名称は「iシェアーズ・コア 米国高配当株 ETF」 HDVはどんどん選手(銘柄)を入れ替えることで有名です。「そこ... HDV銘柄入れ替えの基準、その真実を探る!前編 - 2024年にFIREするぱたるの米国株ブログ |
まあ、一部のブログに書いていますし、実際、過去データでディフェンシブ力があるのはチャートで分かります。
ちなみにディフェンシブ力とは、
などの優良銘柄を多く組み入れることにより、S&P500やダウ、NASDAQが大きくさげても、ある程度の下げに抑えられる力のことです。
しかし、そのディフェンシブETFのHDVは、2018年の年末あたりから雲行きが怪しくなってきました。
それは、上がる時はS&P500に負け、下がる時はS&P500と同じくらい下がることが増えていったんです。
銘柄入れ替えの問題もありますが、特に問題だったのが、組入比率が高いエクソンモービルやシェブロンなどの、エネルギー株が昨年後半からずっと軟調だったせいです。
それでは、たった2週間ぽっちで上がろうが下がろうが考えてもしょうがないですが、「今回のプチ関税ショックでHDVは平均よりマシだったか?」見てみましょう。
HDVはS&P500の他に、VYM、SPYDとも比較してみます。やっぱりライバルの値動きは気になります。
こちらはトランプツイートで下落した5月6日から、5月17日23時ごろまでのチャートです。
水色がHDV
ピンクがS&P500(VOO)
紫がVYM
赤がSPYD
HDVは一番上!
つまりディフェンシブ力を発揮したことになります。
一番下がS&P500で、HDVは3分の1ほどに下げ幅を抑えているので、まあ悪くないでしょう。
VYMとSPYDは同じくらいですかね。
一回のプチプチショックで多少下げを抑えられたからといって、これで「買おう!」とか判断するもんじゃないです。
目指すは長期投資ですから。
・・・
ただ、保有比率が高いHDVがマシなパフォーマンスを見せてくれたらやっぱり嬉しいものです。
・・
反面、配当率の低下も含めて、「穏便だったHDVとの結婚生活」は倦怠期を迎えているもの事実です。ブログでもいつもぼやいていますね。
「ETFは初めから分散されているから保有は1つでもいい」
最初はそう思っていました。
今は少し考えが変わり、ETFでも保有比率はあまり偏らないように分散したほうがいいな、と思うようになってきました。これもHDVとのひと悶着があったおかげです。
だからといってHDVに見切りをつけたわけではありません。たった半年やそこらで判断するのは早すぎます。自分の中で腹落ちした商品は、そう簡単に見切ることはないでしょう。よほど内容が変わったりしない限り。
そういう意味じゃ、資金流出が続いている「ひふみ投信」も今後とも続けていきます。
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