大金を投資してもETFのVOOより投資信託のSBI VOOのほうがリターンがいい

投資全般

最安!コスト1%未満のSBI・バンガード・S&P500インデックス

9月26日より、バンガード社の基幹ETFであるVOOを投資信託化した、「SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド」がリリース予定です。

 

信託報酬は年0.09264%程度(消費税8%計算で税込)という、投資信託初の1%未満を実現しました。(消費税10%計算だと0.0938%程度)

 

いや~、ついに1%未満来たか~。

嬉しいね、嬉しいですよ。はい。

 

・・・

 

でもなんだろう? この気持ち。

スーパーのレジに並んでいたら、混んでいる隣のレジで徐々に値下げをしていき、会計に時間はかかっているけど安く買い物ができたような、心がざわつく感じに似た気持ち。

 

先に、iFree S&P500インデックスを買わされ、

先に、eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)を買わされ、

今度は、SBI VOOを買わなくちゃいけない(笑)

 

『お前が勝手に買ってんだろ』って話ですけどね。ふー。

あと1~2年はこんな感じで後からいい投資信託が出るのかな。いずれは1本化したいもんだ。

 

隠れコストが乗っかってもSBI VOOが有利?

よく巷で言われている、「ETF VS 投資信託」ですが、今回のSBI VOOと、ETF VOOを比較した場合、投資信託のSBI VOOに軍配が上がりそうな予感がするぞ。

 

私的には、隠れコストのせいでリターンも印象も非常~~に悪かった(今も?)「楽天VTI(楽天全米株式インデックス)」というファンドがあります。

楽天VTIの信託報酬は0.1696%(8%税込)

 

SBI VOOは10%税込でも0.0938%と安い。激安だ。

このくらい安ければ、隠れコストが乗っかっても「税金の繰り延べや、配当の自動再投資」によってETF VOOに勝てるんじゃなかろうか。

 

楽天VTIの隠れコストについては、以下リンクでつみたて次郎さんが詳しく解説しています。

 

こちらによると、楽天VTIの隠れコストは「0.0648%」とのこと。それと同じと仮定すると、

SBI VOOの0.0938%(税10%込み) + 0.0648% = 0.1586%

ETF VOOの信託報酬は0.03%なので5.28倍です。

 

ここだけ見たらETF VOOの圧勝です。

 

しかし、まだ他に比較要因があります。

・・・

まずは信託報酬の比較から調べてみましょう。

 

信託報酬比較!大金を突っ込んだらどのくらい違う?

「大金を投資するなら投資信託よりETFのほうが優れている」

一般論ではこのように言われています。

 

では、どのくらいの資金を投下したら信託報酬の差を感じるのか? SBI VOOとETF VOOを比較してみましょう。SBI VOOは消費税10%税込で計算。それに、想定隠れコストの0.0648%をプラスします。

 

まずは1,000万円分保有の場合。

ファンド 信託報酬 年間コスト
SBI VOO 0.1586% 15,860円
ETF VOO 0.03% 3,000円
差額 12,860円

年間12,860円差なんて無いも同然。100万円保有でこの金額なら全然ダメだけど、1,000万円なら全然高くない。

 

ところで、米国ETFの信託報酬には日本の消費税は加算されないようです。↓

【そうだったのか!ETF徹底解剖】 第3回 ETF投資のコスト 経費率だけで判断していいの?|SBI証券

 

次は5,000万円分保有の場合。(SBI VOOは消費税10%の税込と隠れコストの0.0648%をプラス)

ファンド 信託報酬 年間コスト
SBI VOO 0.1586% 79,300円
ETF VOO 0.03% 15,000円
差額 64,300円

ETF VOOのほうが年間で64,300円もお得。さすがに5,000万円も持つと違うな。20年間で128万円差。

 

しかし、

 

これはあくまで信託報酬だけの比較。

では、その他比較要因も見てみましょう。

 

SBI VOO 対 ETF VOO

その他比較要因も加味して、「投資信託のSBI VOO」と「ETFのVOO」を比較してみましょう。

SBI VOO ETF VOO
売買手数料 なし 0.495%かかる(税10%込み)、または22ドル
信託報酬 0.1586% 0.03%
隠れコスト あり なし
配当金 自動再投資 定期支払い
税金 売却まで税金は取られないが外国税は取り戻せない 配当金の税は先に払うが外国税は取り戻せる
つみたてNISA あり(おそらく認定される) なし
通常NISA なし あり
ドル決済 なし あり(円貨決済も可)

赤字は有利な項目です。

 

・・・

 

ただ、これだけ見てもどっちがいいのかよく分からない・・・

 

そこで、ぱたる的独断により判定を下します。

 

勝ったのは、

 

・・・

 

投資信託のSBI VOOです!

 

勝ったポイントになったのは、

  • 配当金の自動再投資
  • 配当金にかかる税率の違い
  • つみたてNISA

こちらの点。

 

『あれ? 5000万円投資したら、信託報酬ではETF VOOが20年間で128万円も得だったはず。それでも負けるの?』

って思いますよね?

 

実は、投資額は5,000万円でも1,000万円でも、勝つのはやっぱりSBI VOOなんです。

上記有利なポイントをそれぞれ説明します。

 

引き分けの項目

いきなりですが引き分けの比較から見てみましょう。

 

売買手数料&ドル決済

売買手数料がかかるのはデメリット。ただ、ドル転などでドル決済は実質購入額を安くできます。ここの数値化は難しいため、いってこいの引き分けとします。

 

SBI VOOが勝つ理由

次にSBI VOOが勝つ理由を説明します。

 

配当金の自動再投資

これは次に説明する「配当金にかかる税率の違い」と密接な関係があります。

まず、入ってきた配当金には現地税の10%がすでに引かれています。そこからの自動再投資ですね。

ここで、たった10%しか引かれていないので、

① 多くの金額を再投資できる。

そして、

② ETF VOOは一口の額が高いため、すぐに再投資できないがSBI VOOではそれができる。つまりより複利を生かしやすいんです。(※2019年9月現在VOOの価格は273.74ドル)

 

配当金にかかる税率の違い

こちらは上記と同様に、「配当金の自動再投資」と密接な関係があります。

配当金にかかる税率は、

SBI VOO : 10%(現地税)

ETF VOO : 約25%(国内税約20%と確定申告で現地税を半分取り返すものとする)

これだけ違えば、再投資できる配当額にも大きな違いが生まれます。(ETF VOOは手動で再投資するものとする)

 

SBI VOOで20年積み立てた場合、再投資差額は

年50万円積立=1,000万円保有 ⇒ 33万円多い

年250万円積立=5,000万円保有 ⇒ 168万円多い

とSBI VOOのほうが多くの資金を投資できています。(配当率は1.95%で計算)

 

しかも、これはエクセルの単純計算で出したものであり、実際のETF VOOは一口の額が高いため、すぐに再投資できません。つまり、上記の金額はさらに差が大きくなるんです。(VOOの価格が上がれば上がるほど一口単価が大きくなって持て余してしまう)

 

つみたてNISA

つみたてNISAは総額800万円。通常NISAは総額600万円。200万円差の非課税枠は大きいですね。

この200万円を年4%のリターンで20年運用すると仮定して、約100万円SBI VOOが得になります。

 

SBI VOOが勝つ理由まとめ

まとめると、

配当金の自動再投資とそれにかかる税率の違いにより、20年間つみたてNISAを使うと

年50万円積立=1,000万円保有 ⇒ 再投資機能で33万円 + つみたてNISAで100万円 = 133万円多い

年250万円積立=5,000万円保有 ⇒ 再投資機能で168万円 + つみたてNISAで100万円 = 268万円多い

となります。

 

こちらは20年間の信託報酬のみの比較。

1,000万円保有 ⇒ 25万円差でETF VOOが得

5,000万円保有 ⇒ 128万円差でETF VOOが得

 

上記、赤字 - 青字 = トータルは、

1,000万円保有 ⇒ 108万円差でSBI VOOが得

5,000万円保有 ⇒ 140万円差でSBI VOOが得

このように、信託報酬のみの比較ではETF VOOに負けていましたが、トータルではSBI VOOが有利なんです。

しかも、投資額の大小に関わらずSBI VOOの勝利となりました。

 

こうやって見るとSBI VOOを勝利に導いたのはつみたてNISAか。

それが無かったらどっこいどっこいだ。

 

・・・

 

ん?

ってことは、金融庁の投資制度変更いかんでETF VOOが逆転する目もあるわけか。

 

重箱の隅をつつけばETFの良さもあるが・・・

世の中には「何が何でもETF派」という人もいるでしょう。

 

気持ちは分からんでもないです。

 

私的に投資信託が気持ち悪いのは「指値で買えないこと」

よく分からない価格で約定しています。翌々営業日とかに。ETFなら瞬間的な急落で逆張り買いができる。

 

まあ、長期の積立投資にそんなもんどうでもいいんですけどね~。ww

ちょっと気分的にね、スッキリしない感じはある。

 

あとはやっぱり「隠れコスト問題」かな。

楽天VTIとか楽天VTのリターンがとっても悪くて(今も)、「これ何なんだよ」っていう不信感は否めません。

ある程度歴史があるニッセイ外国株式インデックスとか、iFree S&P500インデックスとかと比べてもリターンが悪すぎる。

最近良くなってきましたけどね。

 

この経験があるのでSBI VOOもすぐに信用することはないでしょう。

 

前述したように、SBI VOOのメリットがはっきり目の前に提示されたにもかかわらず、「やっぱり大金を投下するならETFが安心だ」っていう気持ちが心のどこかにあります。自分で書いたのに。(笑)

これ私だけかな~。

 

多分、実際の管理画面でのリターン比較と、多くのチャートサイトで表示される値動きが違うと感じることが多いからなんです。ちょっとの差なんですけどね。

 

あとは「買い方」かな。

1回に100万円、年に5~6回買う、みたいな場合だと、ドル転の活用を上手くできたら購入手数料のデメリットも打ち消せるかもしれない。

 

他には「買い方」とも関係するけど、SBI VOOは「為替手数料」が高いとの読みもある。

住信SBIネット銀行経由でドル転すると、為替手数料は4銭ですが、多くの金融機関で販売されることを考えるとそうはなるまい。通常の米国株の円貨決済のように片道25銭は最低でもかかるのではないだろうか。

 

え?

いずれも重箱の隅をつつくような話だって?

そうかもしれませんね。ww

 

それでもSBI VOOを買うだろう

9月9日現在、「SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド」は実績がないどころか、まだリリースすらされていません。

私が想定した隠れコスト込みの信託報酬ももっと高いかも。特に落ち着くまでの初年度は。

 

それでも、上記に上げたデメリットとメリットと比べると、やっぱりSBI VOOのほうがメリットが多そうなのは間違いないでしょう。

なぜなら、「SBI VOOが勝つ理由まとめ」で書いたように、トータルリターン額があまりにも違うから。

 

私は、SBI VOOがリリースされたら多分積み立てを開始すると思います。やっぱり実際に持たないと本当の良し悪しが分からない。(また類似ファンドだらけだ!(泣))

 

eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)は追随するか?

9月8日現在、ライバルである「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」が信託報酬を追随する報道はありません。

 

消費税10%計算の信託報酬はこちら。

eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) : 0.165%

SBI VOO : 0.0938%

SBI VOOの安さが際立っている。

 

eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)に隠れコストがあるのか? トラッキングエラーがあるのか?

詳しく調べてないので私は分かりません。

 

投資額が少ないならどれでもお好きなものを

1つ言えることは、「数百万円程度の投資額ならどれを選んでも大差ない」ってこと。

 

iFree S&P500インデックス

eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)

SBI VOO

ETF VOO

この他にも、東証に上場しているS&P500ETFなどがありますが、投資額が少ないなら、最終的なリターンはそこまで変わりません。

散々悪態をついた楽天VTIもこのグループに入れてもいい。

 

『新しい商品が出るたびにそれを買わなきゃいけないようで、疲れちゃったよ』

っていう人は、自分の投資方針、投資額を改めて振り返り、古い商品を買い続けるのもありですよ。

 

先入観や雰囲気に流されず、クールな頭で投資判断をしたいものですね。

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