Categories: 投資全般

[SBIの米国ETF積立] VS [楽天の投信積立]比較!ポイントや信託報酬など、トータルで得なのはどっち?

SBIの「最低手数料ゼロ+積立」は楽天のライバルに

SBI証券の「米国ETFの最低手数料ゼロドル+積立サービス」は、今まで違うフィールドで戦っていた投資信託の販売会社にとって秘かなライバルになりました。

SBI証券の「最低手数料ゼロドル+積立サービス」についてはこちらで紹介。

SBI証券が米国株の最低手数料を5ドル⇒0ドルへ!マネックス証券、楽天証券と相次いで米国株の最低手数料の引き下げ発表が話題を呼んでいましたが、ついにネット専業証券の最大手、SBI証券も動きました。 こちらはSBI証券のサイトより2019/7/22(月)現地約定分より、米国株式手数料を最低5ドルから0ドルへ!これまで最低手数料の高さから米国株式には距離を感じていたお客様!もっと米国株式を身近な存在に感じてもらうべく、この度SBI証券では2019/7/22(月)現地約定分より、米国株式手数料を最低5ドルから0ドルに引き下げます(...
SBIが米国株の最低手数料を5ドル⇒0ドルへ!これでドル転⇒少額積立のコンボが完成だ! - 2024年にFIREするぱたるの米国株ブログ

 

なぜなら、SBIの米国株では買付手数料で0.486%かかるのがデメリットですが、

  • ETF(直ファンド)だから信託報酬が安い。(VOO、QQQVYMなど)
  • 隠れコストなど不明瞭なコストがない。
  • 投資信託にはない人気のETFも積立できる。(SPXL、BNDなど)
  • 個別株も積立できる。

このようなメリットがあるからなんです。

 

特に、「ポイントがお得な楽天証券の投資信託」はライバルと感じているに違いありません。

 

今まで投資信託オンリーだったのが、SBIの米国株積立にお金を振り分ける人が増えるかもしれません。

 

さて、上記SBIと楽天ではどっちがトータル的にお得なのか?

調べてみましょう。

 

それと、今回はあくまで月々数万円の積み立てをイメージして比較しています。数千万円規模の投資ではありません。

 

SBI米国株積立と楽天投信のメリット・デメリット比較

SBIの米国株積立と、楽天の投資信託のそれぞれメリット・デメリットを比較してみましょう。

SBI証券 楽天証券
売買手数料 0.486%かかる なし
信託報酬 かなり安い(VOOなど) 安い(eMAXIS Slim 米国株式など)
隠れコスト なし あり
SPXL あり なし
BND あり なし
PFF あり なし
個別株 あり なし
配当金 定期支払い 自動再投資
税金 配当金の税は先に払うが外国税は取り戻せる 売却まで税金は取られないが外国税は取り戻せない
ポイント1% なし あり
つみたてNISA なし あり
通常NISA あり なし
ドル決済 あり(円貨決済も可) なし

 

比較項目はこんなものだろうか。(他にも人気のETFはあります)

赤字のほうがメリットです。

配当金の現金化については、好き嫌いがあると思うので中立としました。

 

赤字の数だけ見るならSBI証券の勝利なのだが・・・

 

では私が勝手に判定します。

 

勝ったのは・・・

では、独断と偏見で決めます。

 

・・・

 

勝利は、「楽天証券の積立」とします!

 

実は、SBIで最低ゼロドルが発表されたとき、「投資信託を全部引き上げてSBI証券1本で積み立てるか?」と一瞬考えたくらい、SBIは良さげに感じたんです。

 

勝利の鍵はポイントとつみたてNISAだ

しかし、よく考えてみると、

クレジットカード払いでポイント1%付与。(月5万円まで)

つみたてNISAあり。

この2つの破壊力が、その他のデメリットを吹き飛ばすと思ったんです。

 

あ、いや、正確には、「やっぱり戦うフィールドが違ってた(笑)」って再認識したんです。だから勝利も何もないや!(笑)

 

グローバル3倍3分法ファンドとか、投資信託でしか買えないファンドもありますし。

 

信託報酬が0.1%違ったところで、決定的な大差はありません。VOOとeMAXIS Slim 米国株式なら配当金再投資のどっちがいい問題もあるので、好みの話になります。

 

2019年7月現在で、SPXLは人気ですが、それが買いたければ、それ単体で買うなり積み立てるなりすればいいだけです。楽天の投資信託が負けたわけではありません。

個別株も同じ理由。

 

しかし、ポイント1%のメリットは大きいです。この時点で信託報酬の差を覆しています。

 

そして、つみたてNISA。これも大きなメリットです。

例えば、よーいどんで、

特定口座のVOO

つみたてNISAのeMAXIS Slim 米国株式

を同額積み立てていき、10年後の同じ日に売却した場合、つみたてNISAで買えたeMAXIS Slim 米国株式のほうがリターンが高いと断言できます。

あと、VOOは売買手数料が0.486%かかるのも不利ですね。

 

ただ、何千万円、何億円の保有となると、つみたてNISAのメリットが小さくなるとか、信託報酬の差が大きくなるなどの理由で、むしろ立場は逆転するかもしれません。

 

楽天証券が完全体になる方法

こんな細かな比較などされずに、楽天証券が他社を蹴散らすには完全体に変身する必要があります。

 

それは、

 

楽天銀行で住信SBIネット銀行の真似をする。(ドル転⇒ドル決済)

SBI証券の米国株積立サービスの真似をする。

 

これでかなり完全体に近くなります。

 

さらにライバルを引き剥がすには、

  • 人気株・ETFの採用(ネスレ、VNQ、MTUMなど)
  • DRIP機能の採用
  • 売買手数料0.45%(税別)の引き下げ
  • 時間外取引

このあたりの強化か。

 

楽天証券は管理画面が見やすいので、そこは以前から高評価なんです。

 

私のメインバンクは楽天銀行です。(金利が0.1%と大手の100倍ある)

 

さらに高い利便性とお得なシナジーを出してくれるなら、他行から資金を乗り換えてもいい。

改善頼むぜ、三木谷さん。

 

関連記事

改めて考えたらつみたてNISAって悪くないな。(こちらではiDeCo推し)

限りある投資資金は有効に使いたい1990年代半ば頃から、給料が右肩上がりに上がる時代はとっくに終わっています。 若い人はもちろん、仕事ができなくても、かつて「年功序列」というバイキルト的な補助呪文を会社に掛けてもらえていた中高年の人も、今は給料を抑えられています。 『将来は不安だ、特にお金の面が・・・』という人は増えているはずです。 そこから、初めての投資という行動に出る人は少ないでしょうが、投資しないリスクを考えたら大きな一歩です。 『さて、投資をしてみるか、でも何から手をつけ...
投資資金はiDeCo⇒NISA⇒特定口座の順番で使うのがいい - 2024年にFIREするぱたるの米国株ブログ

楽天銀行はお得で便利。

ATMに並ぶのは人生の無駄!円預金は楽天銀行1本でいい昨日、都内の街を歩いていて思ったんだけど、ガラス越しに見える銀行のATMが混んでいるんだよね。 どこの銀行もそう。多いところでは、ATM1台に15人くらいが並んでいる。 人が何かに並ぶには理由があります。よく見かけるシチュエーションは、銀行のATM食べ物屋チケット購入パチンコ開店このあたりか。 人が何に並ぼうとその人の自由なんですが、「銀行のATM」に並んでいるのを見ると「人生を無駄にしてるな」と思わずにはいられません。なぜなら、私は楽天銀行の普...
楽天銀行ならコンビニのATM手数料無料!銀行に並ぶのは人生の無駄! - 2024年にFIREするぱたるの米国株ブログ

ついこの前(2019年5月)に書いた記事が激古に(哀)

前回記事で、「長期投資できる環境を整えることが大事」と書きましたが、今回はそれに沿った話です。 それは、「SBI証券の米国株「定期買付(積立)」は少額で買うと手数料負けしちゃうけど、それでも買っていいんじゃないの」っていう話です。 記事はそれぞれで完結していますが、より理解を深めるためにも、良かったら前回記事もご覧下さい。 SBI証券の米国株式 / 米国ETF定期買付サービスSBI証券の「米国株式 / 米国ETF定期買付サービス」とは、2018年3月に始まった、好きな指定日に定期的に米国株や米国ETFを買えるサ...
SBIの米国株「定期買付(積立)」は少額で買って手数料負けしてもいい - 2024年にFIREするぱたるの米国株ブログ

買って間もないのにリターンがいい。積立額増やそうかな。

最近一部のブログで広がり始めたグローバル3倍3分法ファンドは、一言で言うと「最強の矛と最強の盾」の可能性があるレバレッジファンドです。(投資信託) レバレッジファンドで有名なのは、S&P500の3倍リターンを目指す「SPXL」ですが、グローバル3倍3分法ファンドは、債券 200%株式 60%REIT 40%合計300%の「分散レバレッジファンド」です。 2018年10月に設定されたばかりの新しいファンドなので、長期の比較はできませんが、以下S&P500連動のiFree S&P500インデックスと比較したチャートです。 オレン...
グローバル3倍3分法ファンドは、鉄壁の守備と3倍の攻撃力がある - 2024年にFIREするぱたるの米国株ブログ

 

user1

Recent Posts

私の早期リタイア後のイメージ図

計画性のない早期リタイアは絶対…

3年 ago

私ぱたるは2024年に早期リタイア(FIRE)する

ブログ名で「FIREする」と宣…

3年 ago

正しい積立投資のやり方と考え方

前回記事で、 「投資で成功する…

4年 ago