HDV銘柄入れ替え「アムジェンと出戻り組がIN、シスコシステムズとブロードコムがOUT」2019年6月
アムジェンが初登場
2019年6月、HDVの組入銘柄の入れ替えがありました。
新しくトップ20にランクインしたのが、
ウェルズ・ファーゴ ⇒ 2017年の出戻り
フィリップモリス ⇒ 2017年の出戻り
アムジェン ⇒ 初登場
ウィリアムズ ⇒ 21位からランクアップ
フィリップス66 ⇒ 28位からランクアップ
外れたのが、
JPモルガン・チェース・アンド・カンパニー ⇒ 2位から31位にランクダウン
シスコシステムズ ⇒ 除外
ブロードコム ⇒ 除外
ドミニオン・エナジー ⇒ 除外
ユナイテッド・パーセル・サービス ⇒ 除外
・・・
はて・・・
・・・
う~む・・・
・・・
特に大きな失望もないが嬉しくもない。いや、3月よりいいかも。
前回3月の入れ替えでは、「配当率が下がってるんだからAT&T戻せ!」とわめきましたが願いは叶わず。
前回3月の入れ替え記事はこちら。
先月は「リターンとディフェンシブ力の足を引っぱっているのはエネルギーセクターだから、比率を下げろ!」とわめきました。
さて、エネルギーの比率は減ったのか?
リターンとディフェンシブ力は良さそうなのか?
見てみましょう。
新旧トップ20銘柄
下の表は左側が新銘柄含むトップ20とその比率(%)。右側が旧銘柄。
順位 | 比率 | 2019年6月 | 2019年3月 |
1 | 10.19 | エクソンモービル | エクソンモービル |
2 | 6.91 | ジョンソン&ジョンソン | JPモルガン・チェース・アンド・カンパニー |
3 | 6.85 | ベライゾン | ベライゾン |
4 | 6.4 | シェブロン | ジョンソン&ジョンソン |
5 | 5.57 | ファイザー | シェブロン |
6 | 5.27 | P&G | ファイザー |
7 | 4.6 | ウェルズ・ファーゴ | P&G |
8 | 4.33 | コカコーラ | シスコシステムズ |
9 | 4.09 | メルク | コカコーラ |
10 | 4.05 | フィリップモリス | メルク |
11 | 3.7 | ペプシコ | ペプシコ |
12 | 2.67 | アムジェン | ブロードコム |
13 | 2.4 | 3M | 3M |
14 | 2.12 | シュルンベルジェ | テキサス・インスツルメンツ |
15 | 2.08 | テキサス・インスツルメンツ | シュルンベルジェ |
16 | 1.97 | デューク・エナジー | ドミニオン・エナジー |
17 | 1.59 | ロッキード・マーティン | ユナイテッド・パーセル・サービス |
18 | 1.56 | U.S.バンコープ | デューク・エナジー |
19 | 1.29 | ウィリアムズ | U.S.バンコープ |
20 | 1.15 | フィリップス66 | ロッキード・マーティン |
78.79 | 合計 |
左側の赤字がランクイン銘柄。右側の青字がランクアウト銘柄。
ランクイン銘柄詳細
以下、ランクイン銘柄の詳細です。(配当率は2019年6月YAHOO! FINANCEデータより)
順位 | 銘柄 | ティッカー | 配当率 | セクター |
7 | ウェルズ・ファーゴ | WFC | 3.90% | 金融 |
10 | フィリップモリス | PM | 5.79% | 生活必需品 |
12 | アムジェン | AMGN | 3.14% | ヘルスケア |
19 | ウィリアムズ | WMB | 5.67% | エネルギー |
20 | フィリップス66 | PSX | 4.01% | エネルギー |
トップはまた金融か。金融は下げろって言ったのに~。
エネルギーが2つIN。エネルギーは下げろって言ったのに~。
おや? でも配当率が前より高くなってるぞ。4%超えが3つ。ウェルズ・ファーゴもそこそこいい。3月よりマシかもね。
HDVは入れ替えが多いと言われていますが、実は多いのはランク外のモブ銘柄で、トップ20はそれほど多くはありません。今回も純粋なランクインは上の3銘柄、しかもアムジェン以外は過去にもランクインした銘柄です。
ランクアウト銘柄詳細
以下、ランクアウト銘柄の詳細です。(配当率は2019年6月YAHOO! FINANCEデータより)
順位 | 銘柄 | ティッカー | 配当率 | セクター |
2 | JPモルガン・チェース・アンド・カンパニー | JPM | 2.97% | 金融 |
8 | シスコシステムズ | CSCO | 2.50% | テクノロジー |
12 | ブロードコム | AVGO | 3.83% | テクノロジー |
16 | ドミニオン・エナジー | D | 4.66% | エネルギー |
17 | ユナイテッド・パーセル・サービス | UPS | 3.95% | 資本財 |
3月に2位に入り込んだJPMは理解に苦しみましたが、それがランク外に。よしっ。(31位に下がった)
リターンを押し上げていたブロードコムがアウトです。出していいのかよ?
パッと見のイメージですが、
- 配当率は改善されそう
- ディフェンシブ性は少し改善されそう
- リターンは前より悪くなるかも
こんな印象があるけど、果たしてどうだろうか。
新人のアムジェン
さて、今回HDV史上、多分初登場のアムジェンはどうだろうか。
アムジェンは、遺伝子組み換え技術や、分子生物学的技術を軸に医薬品の開発、製造、販売を行っている会社。
アムジェンの1年チャートを見てみよう。
微妙だが、激悪でもないか。セクターはヘルスケアですが、ディフェンシブって感じでもないな。
次は1ヶ月チャート。
上がってはいるけど6月は上昇相場だったので、これで負けるようじゃダメ。
ライバルであるSPYDとVYMの配当率は?
HDVのライバルである、SPYDとVYMの配当率を比べてみましょう。(配当率は2019年6月YAHOO! FINANCEデータより)
HDV 3.48% ←3.35%
SPYD 4.49% ←4.29%
VYM 3.26% ←3.09%
右の数字は3月時点。
HDVも上がっているけど、他も上がっているので優位性は変わらず。
SPYDとの差はさらに広がったようです。
セクターの新旧比較
セクター別の新旧も見てみましょう。
こちらは旧セクター比率。
こちらは新セクター比率。
テクノロジー(情報技術)を10.05%から、3.01%に大幅に下げ、上位のエネルギー、ヘルスケア、生活必需品に振り分けた感じか。
先月こちらの記事で書いたセクター比率について、こんなことを言っていました。
ヘルスケア
生活必需品
まず、この2つのセクター比率を上げること。高配当を維持しつつ、株価の大幅下落を食い止めたい。
米国ヘルスケアには「薬価引き下げ」や「国民皆保険」問題による株価下落の懸念もありますが、長期に渡る下落ではないと考えています。
それと、
公益事業
不動産
この2つも上げてもいいのでは。不動産なんか現在ゼロ%ですが、SPYDによりディフェンシブ力が低くないことが分かります。
テクノロジーは5位くらいに入れておきたい。上昇局面のブースターになるし。
そうなると、エネルギーは6位より下ってことか。
ヘルスケア、生活必需品を上げてくれたのはいいが、エネルギーまで上がっていて、公益は上がってない。金融はもっと下げていい。テクノロジーを上げてくれ。
HDVよ、お前はいつまでキングを無視するんだ?
先ほど、
- 配当率は改善されそう
- ディフェンシブ性は少し改善されそう
- リターンは前より悪くなるかも
と言いましたが、やっぱりそんな感じになりそうな気がする。
それを踏まえて再度言いますが、
「HDVよ、お前はいつまでAT&Tを無視するんだ?」
確かにAT&Tの株価は大して上がっていません。ただ、大きく下がってもいません。ここ1年は上下しつつ穏やかな推移です。そして配当率は6.26%と高い。
何も以前みたいにトップ3に組み込めとは言いません。8位くらいに入れてあげてよ。
あと、2011年に組み込まれていた「サザン(SO)」も悪くない。これの復活も検討してよ。
まず、持ち前の配当とディフェンス力で安定させ、不動産とかテクノロジーのオフェンス力を身につける作戦だ。
あれ? この感じ、ちょうど八村塁選手の逆だな。(八村選手はディフェンスも悪くないがオフェンスが素晴らしい)
八村選手は来週から始まるサマーリーグでMVPを取ってくれるはず。
HDVよ、お前ももっと攻守で活躍して、MVP(高配当界の)を目指すんだ!
9月に期待しているぞ!(ドアマットチームを応援するファンの気持ちが分かった(笑))
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