バランスファンドと全世界株式を比較、1本だけ持つならどっちがいい?
『投資ね~・・・。そろそろやらんといかんな~・・・。
え? ポートフォリオって何? 複数に分散? 投資って何か1つじゃだめなの? 面倒だから1つだけおすすめしてくれ~!』
って思う人はきっと多いはず。
普通の感覚だと、投資なんてめんどくさいんです。
選択肢は多ければ多いほど煩わしくて決められないんです。
日常でも気にせずにほったらかしたいんです。
となると・・・
選択肢はこの2つになります。
ズバリ、
バランスファンドか、全世界株式ファンド。
この2つ。
おすすめのファンドはこの2つ
SBI証券や楽天証券など、大手のネット証券で口座開設したら「投資信託」(ファンドという呼び方もある)という複数の投資銘柄がセットになった商品を選びましょう。
しかし、
投資信託は日本に数千本もあるんです!
こんなんどれにしたらいいか分からない・・・。
そこで、おすすめのファンドを2つ紹介します。
それは、
- eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)
- eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
この2つです。
「eMAXIS Slim」という名前は、三菱UFJ国際投信株式会社が運営している投資信託のブランド名です。
eMAXIS Slimシリーズは「信託報酬の最安を目指す」という明快なブランドコンセプトにより、非常に人気があるブランドです。
信託報酬とは年間の手数料で、保有金額にそれぞれ以下の割合でかかります。(税8%込み)
- eMAXIS Slim バランス(8資産均等型) 0.1512%
- eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー) 0.1296%
上記の手数料は非常に安いため、数千万円保有しなければそこまで気にする必要はありません。
eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)
eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)は名前の通り、株式や債券など8種類の資産がセットになったファンドです。コンセプトは、
「究極の分散投資」
こちらが割合です。
各資産が8つに均等割りされています。
大きなグループの割合は、
株式:37.5%
債券:37.5%
リート:25.0%
リートというのは不動産の投資信託です。
eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)は例えば、「世界情勢により国内株式がイマイチだったけど、新興国株式が伸びてくれた」とか、「不況により株式の下落が大きかったが、債券が下落を押し止めてくれた」というように、あまり価格が上下しないように設計されたファンドなんです。
下落も穏やかな代わりに上昇も穏やかですが、「上下の波が大きいのは怖い」という人におすすめです。
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)は名前の通り、全世界の株式に投資できるファンドです。コンセプトは、
「まるっと世界の株へ投資」
こちらのようにアメリカを中心に、世界中の株式に投資できます。
先ほどの8資産は、資金100%の内、株式だけなら37.5%(12.5%×3)を全世界の株式に投資します。
こちらのオール・カントリーは、資金100%を、そのまま100%全世界の株式に投資します。
より長期で投資した場合、上昇が大きいのは株式と言われています。
ただし、価格の上下の波はこちらのほうが大きい。
最低でも10年投資できて、上下の波が我慢できる人はこちらが向いています。
バランス8資産と全世界株式はどっちがいい?
さて、では上記に紹介したバランス8資産と全世界株式はどのくらいリターンが違うのか?
チャートで比べてみましょう。
ただ、それぞれの商品は誕生後まだ日が浅いため、似た指数を採用している以下のファンドを代用します。
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー) の代わりに⇒ 三井住友・DCつみたてNISA・全海外株インデックスファンド
eMAXIS Slim バランス(8資産均等型) の代わりに⇒ eMAXIS バランス(8資産均等型)
こちらは2011~2019年現在のチャート。
オレンジ:バランス8資産
青:全世界株式
やはり長期では青の全世界株式に分があります。
一般的に、10年、20年、30年と長期になるほど株式が有利と言われています。
こちらは2016~2019年現在の3年チャート。
全世界株式が上なのは変わらない。ただ、バランス8資産のほうが穏やかな値動きです。途中でやめちゃう人の多くが、下がったショックに耐えられないから。
値動きは穏やかなほうが続けやすいわけです。
さて、これを見てあなたならどっちを選ぶ?
・・・
ナニナニ?
ふむふむ。
そう、それでいいんです。
投資で大切なことは自分に合っているやり方、商品を選ぶこと。
そして、いい時も悪い時も変わらず長期で積み立てること。
他人が儲けたとか損したとか、そんなことはどうでもいいんです。
しっかりと腰を据えて投資と向き合っていきましょう。
つみたてNISA、iDeCo(イデコ)を活用しなきゃ損
積立投資を始めるなら、相性抜群なのが「つみたてNISA」
なぜなら運用した利益に税金がかからないから。
普通は利益の2割くらい国に持っていかれます。100万円利益が出たら20万円取られます。それが丸々100万円儲けになるので使わない手はない。
それにつみたてNISAは「金融庁が厳選したファンド」なので安心感もありますね。
もちろん、今回紹介した2ファンドもつみたてNISAに対応しています。
$$$
あとは、iDeCo(イデコ)もサラリーマンの所得税・住民税が減るのでおすすめです。
iDeCoをやる前と後の住民税の決定通知書を比べると驚くよ。
「こんなに税金減るんだ! もっと早くやっとけば良かった~」ってね。
ただ、iDeCoは商品がイマイチのものが多いから(金融機関による)、今回のバランスファンドか、全世界株式ファンドに近い商品がもし無かったら、元本確保型の商品(定期預金)でもOKだよ。運用の利益は増えないけど、税金は同じく安くなるんだ。
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投資資金が潤沢でないならiDeCo(イデコ)から使ったほうが税金が減るよ。